スイスのSIG社が製造していたP210は高品質で高性能な軍用銃でしたが、世界的には軍用や法執行機関用にはダブルアクション式オートマチックピストルが好ましいと言う流れから、1976年に当時傘下にあったドイツのザウエル&ゾーン社と共同開発したのがP220です。
そのP220のマガジンを、ダブルカラム(複列弾倉)化して装弾数を増やしたのがP226で、9×19mmパラベラム弾仕様で言えば、9発から15発に増えています。
そのコンバクト仕様として1989年に開発されたのがP228で、全長が短くされた他に、フレームやグリップがスリムな形状になり握り易くなっています。
10才以上用コッキングエアガン
固定ホップアップシステム
全長 177mm
重量 310g
装弾数 23発
価格 3,278円 (税込)
この銃の特徴 |
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〇マルイ製コッキングエアガンをオマージュした作りで、実射性能も上々 |
〇条例上限ギリギリの威力、0.13J(ジュール)でBB弾の飛びはパワフル |
〇弾切れ時のスライドストップ機能は便利で、上級グレード感もある |
クラウン モデル製のスライドストップ・シリーズは、凝ったギミックと実射性能の良い10才以上用上級コッキング・ハンドガンですが、新たにSIG SAUER P228が発売になりました。
外観から見ると、スライドとフレームは貼り合わせのモナカ構造なので、貼り合わせの筋が全体的に見えますし、成形時のヒケが表面に僅かに確認できますが、横方向から見るP228は綺麗なマット仕上で質感は良いですね。
銃左側は、刻印類が全く無いのですが、右側はエアガン仕様ながら雰囲気良く入っています。
文字の太さも、良いあんばいです。
ただスライドにP228と入ってるのだから、グリップ部分にもP228の刻印は欲しかったですね。
実銃だと、右側グリップに「SIG SAUER」、左側グリップに「P228」の文字が入ってます。
フロント・リアサイト共にホワイトの色入れは無く寂しいですが、このクラスではメーカーに関わらず無いのが当たり前ですから、納得。
余程コストが掛かるのでしょう。
実銃でのデコッキング・レバーがエアガンのマニュアルセイフティになっていて、コッキングの状態に関係なく、レバーを上に押し上げればトリガーがロックされセイフティ状態になります。
デコッキング・レバーは下方にも少しスライド出来ますが、機能はありません。
ハンマーは横から見ると実銃より、かなり細身に作られています。
ハンマーは指で起こす事も出来ますが、当然ピストンのコッキングはされません。
クラウン製P228には、弾切れになるとスライドが後退した状態で止まる、ホールドオープン機能が搭載されています。
実銃だとスライドストップ・リリースレバーがスライドストップ・ノッチに引っ掛かってホールドオープンするのですが、クラウン製P228はスライドの後退量が短くスライドストップ・リリースレバーまで届かないので、代わりにリリースレバーと同軸にあるフックが下から出てきてスライドストップ・ノッチに引っ掛かりホールドオープンします。
ただ、このフックが細くて頼りなさそうな感じなんですよねえ。
スライドの後退量は短くて、25mmほど。
同じスライドストップ・シリーズのガバメントやUSPはショートリコイルしましたが、P228は残念ながらオミットされています。
なのでスライドの引き始めにチャンバーが沈み込むギミックはありますが、バレルは水平のままです。(ティルトバレル式ショートリコイルは、バレルが少し上を向きます)
まあ、子供たちはそこまで気にしないかも知れないし、確かにショートリコイルがない方がスムーズで滑らかに作動してる気がしないでもない。
マズルを覗くと、アルミ製インナーバレルがアウターバレルの先端近くまで伸びてるので、ライフリングの再現は無いですね。
グリッップはプラ製ですし、グリップ前面のセレイション(滑り止め溝)やグリップパネルのシボ加工は見た目通りに彫りが浅いので、ツルツルした感触で密着感は無いですが、重量が軽いのでさほど気になりませんね。
マガジンの装弾数は23発。
マガジン・フォロアーのスリットは無いので、1発ずつマガジンリップにBB弾を押し当てて装てんします。
当然ながらスリットが無いので、残弾確認は出来ません。
装てんされた弾が無くなるとマガジン・フォロアーが一番上まであがり、マガジンの外側に飛び出てるマガジン・フォロアーの突起がスライドストップ・リリースレバーを押し上げて、スライドをホールドオープンさせます。
樹脂製のマガジンにはウエイトが入っている様で、そこそこの重さがありマガジンキャッチ・リリースボタンを押すと、スルスルとマガジンは自然落下します。
これは、何気に気持ちいいです。
スムーズで作動の短いスライドは、コッキングがクイックに出来て面白く、操作性重視派なら、これはこれで有りかもね!と感じさせます。
トリガープルも変な粘りが無く、ここで発射すると言うポイントが分かり易くて、コッキングガン的には感触は良いですね。
弾の飛びも、飛距離を狙った過剰なホップではなく、遠くの的も狙いたくなる飛びです。
ただ軽い0.12gのBB弾なので、安定感はそれなりですけどね。
距離8mの集弾性も流石は上級モデルと言える良さで、多少の狙点修正をして撃てばビシバシ当たります。
スライドストップ・シリーズの中でも、撃ちまくるならP228かなあ~?。
距離 8m 半径2cm刻みの円(横幅A4サイズ)
0.12gBB弾 10発
距離 8mでは、コピー用紙の的紙を確実に貫通する
威力はありませんので、的紙に当たった時のへこみに
印を付けました。
クラウン P228 10UP | 23.2℃ 44% |
0.12gBB弾 平均初速 | 47.1m/s |
1発目 | 47.4m/s |
2発目 | 46.7m/s |
3発目 | 47.5m/s |
4発目 | 46.9m/s |
5発目 | 46.8m/s |
クラウン P228の・口コミ