


KAC(ナイツアーマメント社)がアメリカ軍のM4カービン用に開発した
アクセサリー装着システムが「RIS(Rail Interface System)」です。
RISはピカティニー規格の20mmレイルが、上下左右の4面に装備された
ハンドガードを、元のハンドガードと交換する事で簡単に装着でき
用途に合わせて光学機器やフラッシュライト等の多種多様な
レイル対応アクセサリーを取付る事が出来ました。
ただ標準装備のハンドガード固定用のパーツをそのまま使うので
取付強度が甘いと言う欠点がありました。
そこで取付を強化されたのが「RAS(Rail Adapter System)」で
「RAS2」に至っては、ハンドガードのトップレイルが本体レシーバーの
トップレイルにネジで固定され、耐久性の向上が図られています。
しかしハンドガード固定リングを無理やり飛び越えて接合しているので
その部分だけ、レイルが盛り上がった恰好になってます。
更に後の改良型「FFRAS(Free Floating Rail Adapter System)」では
狙撃銃用フリーフロート仕様が開発されています。
現代ではKeyModやM-LOKの様に、必要な部分にだけレイルを
取り付けるシステムが主流になっていますが、レイルを付けたり
外したりが面倒くさいし、確実に取り付けられたか何時も不安だ!
と言う方には4面ガッツリのレイルも良いかも知れません。
DMT-07 AR-15 Combat Lighter ACE Line
電動ガン
可変ホップアップシステム
全長 600mm-680mm
重量 1,850g
装弾数 130発
価格 24,640円 (税込)


DMT(ダーク・マター・タクティクス)エアソフトなんて普段あまり耳に
しないエアガンメーカーです。
ダークマターだなんてスターウォーズの帝国軍か?!
(あれは、ダークサイドだった・・・)
帝国軍も使ってる銃・・・ではなくて、中国のメーカーで・・・
なんでも日本国内での総代理店AIRSOFT97が一丁一丁試射して
基準を満たしている物だけ出荷しているらしい。
これは海外製電動ガンの購入を迷ってる方だと、ハードルが
かなり下がるのではないでしょうか?
ちゃんと真面に撃てる電動ガンと解って買えるのですから。
しっかり保証書も付いてますし。
ちょっと小耳に挟んだところでは、DMTの電動ガンは
どうやらアークタウラスのOEMみたいです。
確かに言われてみれば、マイクロスイッチ・トリガーやバックストラップが
交換出来るグリップ、それにストックのバットプレート部分が
アレンジ出来る事など、アークタウラス製電動ガン・MUR MOD.Bとの
共通点も多いので、そうなのかも。
DMT-07 AR15 Combat Lighterは、海外製電動ガンでのスポーツライン
グレード(廉価版)のAR15タイプ(軍用で言えばM16・M4)エアガンになります。
外装は ほぼ樹脂製ですが、レシーバーは高強度ナイロン樹脂なので
実用的には問題ないと思います。
レシーバーの質感は少しギラギラザラザラ感があって安っぽいですね。
ハンドガードとストックは、ツルッとしたマットな質感で良いのに・・・。
まあ全体的に眺めれば、廉価モデルらしい雰囲気がプンプン漂ってます。
刻印類もセレクターの表示以外は、何も有りません。
サッパリしてます。

ハンドガートは、補強のためにハンドガードのトップレイルが
デルタリングの上を跨いでレシーバーのトップレイルと接続している
独創的な形状の、ナイツアーマメント社「RAS2」をモデルに
しています。
ハンドガーも樹脂製なのは強度的には残念ですが、メタル製レイルの
凹凸部のエッジほど鋭くないので、素手で握っても痛くないという
メリットはあります。
7インチのハンドガードでアウターバレルは6インチと短く、NOVESKE
KX-3タイプのフラッシュハイダーが半分ハンドガードに潜り込むスタイルに
なっています。
バレル上にある、実銃でのガスチューブもきっちり再現されていて
ハンドガード先端はM4やM16でよく見る、ガスブロックを兼ねた
固定式フロントサイトは無く、ナイツアーマメント社の
FFRAS(Free Floating Rail Adapter Systemの様な、フリーフロート
タイプになっています。
ハンドガードの内側を見ると、完全なフリーフロートではなく
ダミーのガスブロックがハンドガード上部と接していますね。
ハンドガード基部の内側も補強パーツで固定されています。
エアガンM4やM16でのバレル根元がぐらつくと言う持病は
昔から呪いの様に続いているウイークポイントなので
しっかり補強されているのは、頼もしい限りです。

バンドガードとレシーバートップの接合部は一段高くなっていて
マウントレイルも装備されているので、背の低いドットサイト等を
装着するには、丁度良いですし、覗く距離も良い位ですね。
ただ逆にスコープ等の大物を載せる時は、邪魔になったりします。
載せれますけど。

半分程ハンドガードにめり込んだメタル製フラッシュハイダーは
イモネジで固定されていて、ハンドガード底部の穴に六角レンチを
挿して回して外します。
斜め方向の孔からイモネジは見えるので、頑張って回して外します。
ネジは14mm逆ネジですが、サプレッサー等はハンドガード内に入らないと
装着出来ないので、かなり限定されますね。
因みに、マルイ製ショートタイプ・ナイツタイプのプロサイレンサー
フルオートトレーサーは、ハンドガードと干渉して全滅でした。

フロント・リアサイトはマグプルMBUSタイプで、樹脂製です。
フリップアップ式で、折り畳んだ状態でも、ハンドガンタイプの
アイアンサイトとして使用する事が出来ます。
フロントサイトは上下の狙点修正が、リアサイトは左右の狙点修正が
出来ます。
またリアサイトは、近接戦用と精密射撃用にビープホールを
切り替える事が出来ます。

チャージングハンドルを引くとダミーボルトカバーが後退して
開いたままホールドします。
ボルトカバーが開くとホップアップの調整ダイアルが出てきます。
ホップアップ調整ダイアルの使い心地は・・・普通かな。
反対側のボルトリリースレバーを押すと、ボルトカバーが勢いよく閉じます。
右側側面のセレクターは、ダミーで動きません。
マガジンハウジング右側に「ACE LINE」のシールが綺麗に貼ってありますが
ちょっぴり残念な事に、上下逆さまでした。
文句有るなら剝がせや!って声が聞こえて来そうですが・・・。
いや~だって綺麗に貼ってあるので。
「ACE LINE」は有限会社スパーク(AIRSOFT97)さんオリジナルの
国産高性能モーター「INAZUMA」搭載モデルになります。
ネットのレビューから察するに、性能的にはマルイ製EG-1000
モーターより少し良い位でしょうか。
まあ性能云々よりも、海外製電動ガンに国産高性能モーターが
最初から搭載されていると言う安心感の方が、とても大きいと思います。

レシーバーエンドプレートは、しっかりメタル製CQDタイプ・スリング
マウントが装備されています。
ストックは6ポジションのマグプルCTRタイプで、ストックを外して
ストックチューブ内にミニコネクタ・タイプの7.4Vリポバッテリーを挿入
します。
なので細いスティックタイプのバッテリーが必須です。
説明書には指定バッテリー 7.4V 2000mAh 30C以下とあります。
長さもあまり余裕が無いですが、ストックチューブに
収まらない場合は、ストックを短い位置まで縮めなければ
多少長いバッテリーでも大丈夫です。
ストックを外してバッテリーにアクセスするのが嫌な場合は
六角ネジ2本取ればラバー製のバットプレートが外せるので
そこからバッテリーを出し入れできます。
また付属するフタを穴に被せれば、ラバー製バットプレート無しの
状態で運用出来ます。

グリップはマグプルMIADタイプで、交換用フィンガーチャンネル
タイプのフロントストラップとLサイズのバックストラップが付属しています。
バックストラップは簡単に差し替えが出来ますが、フロントストラップは
グリップ自体を外さないといけないので、やや面倒です。

マガジンはPMAG GEN M3タイプで、装弾数は130発の
ノーマルタイプです。
マガジン・ボトムベースを外して中身を出せば、リアルカウントの
装弾数30発に出来る切り替えレバーがあります。
マガジンサイズは銃側のマガジン・ハウジングとピッタリ過ぎて
銃からマガジンを抜く時に、マガジン・リリースボタンを押しても
自然落下はしません。
実射
コンパクトなスタイルだし、ほぼほぼ樹脂製なので重量は軽く
取り回しがとても楽です。
スポーツライン・グレードなので質感を楽しむ観賞派には
向きませんが、何処かが歪んでるとかグラグラする等と言った
残念系レベルではありません。
ただマウントレイルが樹脂製なのは、サバケーなどでの酷使に
どこまで耐えられるかってのは、定かではありませんが。
このDMT-07はトリガーにマイクロスイッチが使われていて
トリガーフィーリングの向上に一役買っています。
バッテリーを外してセレクターをセミかフルオート位置にして
ゆっくりトリガーを引くと、ある位置でパチンと軽いクリック感が
有るのが分かります。
ここが一気に通電されるポイント位置で、普通に射撃した時には
撃ったと言う感触が指に伝わります。
マイクロスイッチの接点にある端子は、ある位置で一気にパチンと
接触するのが特徴で、ON・OFFにメリハリがあります。
これに適度にショートストローク化したトリガーを組み合わせる事で
レスポンスの良いトリガーフィーリングが生まれます。
このマイクロスイッチとINAZUMAモーターの組み合わせと成れば
いやが上にもテンションが上がるというものです。
実際セミオートのレスポンスとキレは上質でした。
フルオートも秒間16発程度と、元気いっぱいですね。
ただ銃身が短く、フラッシュハイダーもラッパ状になっているせいか
射撃音は、やや賑やかです。
弾道性能は最上級とまでは言えませんが、初速が高くて良く飛ぶし
安定感のある集弾性で優秀です。
実射性能優先の海外製廉価モデル電動ガンなら、超絶ダントツ
お勧め出来るモデルです。
これから益々色んなタイプ銃を出して欲しいと期待してしまう
DMT & AIRSOFT97ですね。

距離 12m 半径2cm刻みの円 0.25gBB弾
セミオート10発
DMT-07 | 25.9℃ 50% |
0.20gBB弾 平均初速 | 92.8m/s |
1発目 | 92.5m/s |
2発目 | 92.9m/s |
3発目 | 92.7m/s |
4発目 | 93.2m/s |
5発目 | 92.7m/s |
DMT-07 | 25.9℃ 50% |
0.25gBB弾 平均初速 | 83.7m/s |
1発目 | 83.5m/s |
2発目 | 84.1m/s |
3発目 | 83.1m/s |
4発目 | 83.7m/s |
5発目 | 84.2m/s |

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