ブローバックガスガン マルゼン

エアガンレビュー マルゼン ワルサーPPK/S シルバーモデル

エアガンレビュー マルゼン ワルサーPPK/S シルバーモデル

マルゼン ワルサーPPK/S シルバーモデル

ブローバックガスガン
(純正オプションパーツ組み込み品)

固定ホップアップシステム

全長   158mm

重量   380g

装弾数  22発

価格   12,800円 (税別)
 

エアガンレビュー マルゼン ワルサーPPK/S シルバーモデル
エアガンレビュー マルゼン ワルサーPPK/S シルバーモデル

ワルサーPPは警察向け、民間では護身用として1929年にドイツのワルサー社が開発した
ダブルアクション・タイプのオートマチック・ピストルで、PPという名前は
Polizeipistole =警察用ピストルと言う意味になります。

そのワルサーPPを、私服警官が携帯し易い様にさらに小型化した物がPPKで
1931年に開発されました。
なので一般的にはPPKの「K」は、ドイツ語で短いを意味するクルツ=KurzのKといわれ
てますが、元々は刑事用を意味する クリミナール=KriminalのKになります。

イギリスの小説家イアン・フレミングが書いた007シリーズの「ドクター・ノオ」で
主人公のジェームス・ボンドはベレッタを愛用していましたが、上司の指示でPPKに
変えさせられるというエピソードがあります。

ただ映画では、用意したプロップガン(映画等で空砲を使って撃つ撮影用の銃)が
調子悪かったらしく(真偽は不明)代役のブローニング等で撃っていたらしい。

そもそもPPKと言われて上司から渡されたのは、ワルサーPPだったと言う話も。
(真偽は不明)・・・撮影用のPPKが入手出来なかったらしい。(真偽は不明)

まあ、1962年の映画ですから、緩かったんでしょうね。

映画の方は、そんなこんなでしたが とにかく名が知れ渡ったPPKは
アメリカ市場で大ヒットしたのですが、折しも暗殺事件をきっかけにアメリカ国内で
小型拳銃の輸入規制が法制化され、PPKはその基準に高さで0.1インチ=約2.5mm
重さで1オンス=約28g足りず、輸出出来なくなりました。

そこで少し大きくして基準をクリアするために、PPKより少し大きいPPのフレームに
PPKの銃身とフレームを組み合わせたPPK/Sを1969年に開発しました。

エアガンレビュー マルゼン ワルサーPPK/S シルバーモデル

マルゼン製ワルサーPPK/S シルバーモデルは、綺麗なシルバーメッキが
施されていてトリガー、ハンマー、セイフティ・レバーの金属パーツとの質感的な
馴染みも良く、見た目の違和感は感じられません。
とてもまとまっていて見栄えがあります。

パーティングライン(線状の成型痕)処理も、残念ながらトリガーガード内側が
未処理で残っていますが、他は丁寧に綺麗に仕上げられています。

フレーム表面に、成型時の僅かなヒケ(プラスチック表面のへこみ)が
散見されるのが、とても残念な所。

マルゼンさんは、ワルサー社と正式契約しているので、スライド左側の刻印は
「メイド イン ジャパン」以外は社名マークを含め正確に再現されています。

細かい事を言えば、実銃では二列の文字の上に、やや小さい文字で
もう一列あった様な・・・まあ省略されたのですかね。

スライド右側の刻印は、マルゼンさんオリジナル仕様になっています。
正式契約しているなら、リアル刻印にしてほしいところです。

エアガンレビュー マルゼン ワルサーPPK/S シルバーモデル

スライド上部は一段高くされた所に、細かい波状というかウロコ状のグルーヴが
施され、艶消しされていて光の反射を抑えています。
安定したサイティングは勿論、見た目にも美しさがありますね。

フロントサイトとリアサイトに色入れはありません。

スライド後端にあるローデッドチャンバーインジケーターはモールドのダミーです。
実銃ではチャンバーに弾が装てんされている時には、細い棒状のインジケーターが
飛び出すので(写真の状態よりは、もう1~2mm位)目視か指で触って確認出来ます。

なので、見易い様にハンマー中央は窪みが作られています。

エアガンレビュー マルゼン ワルサーPPK/S シルバーモデル

マルゼン製ブローバックガスガンのワルサーPPK/Sは、固定ホップ仕様で
アウターバレルのマズルにネジは無く、サイレンサーは装着出来ないのですが
この銃には純正オプションパーツのサイレンサー&可変ホップアップ・メタルバレル
セットが組み込んであります。

メタル製アウターバレルは質感が良く、可変ホップアップになることで
見た目と性能が同時にランクアップした感じですね。

専用のサイレンサーは、後に発売されるムービープロップシリーズPPK/Sに付属する
物よりややショートタイプなのですが、私はこちらの方がバランス的に好きです。

サイレンサーはかなり細いので、サイティングには影響ありませんが
まあ、雰囲気用ですね。

ムービープロップシリーズPPK/Sは、サイレンサー装着用の可変ホップアップ
メタルアウターバレルが最初から組み込まれ、専用のロング・サイレンサーと共に
ハードケースに納められたパッケージ品。

これで貴方も007!ってやつですな。

エアガンレビュー マルゼン ワルサーPPK/S シルバーモデル

マニュアルセイフティはスライド左側にあり、ハンマーが落ちている時にレバーを
下げると、トリガーはロックされ撃てなくなります。
ハンマーもファイアリングピン(エアガンには無いけど)を叩けない様にブロック
されます。

ハンマーが起きている時にセイフティにすると、ハンマは安全に落ちて(デコッキング)
トリガーを引いても撃てなくなります。
再度撃つ時は、セイフティを戻せばハンマーを起こしてシングルアクションでも
そのままトリガーを引いてダブルアクションでも撃つ事が出来ます。

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ダイカスト製マガジンの装弾数は22発。
マガジンにフィンガーレストが付いてるお陰で、小さなPPK/Sのグリップでも
しっかり握る事が出来ます。

マガジン・フォロアーのスリットには、給弾ポジション用と空撃ちポジション用の
フォロアーを引っ掛けるノッチがあります。

給弾ポジションはフォロアーを下げて引っ掛けておくノッチで、BB弾の装てんを
簡単にするもの。

もう一つの空撃ちポジションは、・・・ワルサーPPK/Sは全弾撃ち尽くすとホールドオープン
しますが、スライド・リリースレバーはありません。
なのでマガジンを交換もしくは抜いた状態で、スライドを少し引いて放すとスライドは
戻ります。(実銃も同じ)

なのでエアガンで空撃ちすると、毎回ホールドオープンするので
空撃ちで遊ぶ事が出来ません。

スライド・リリースレバーが有る銃ならレバーを押し下げながら撃てば
空撃ちして遊べますが、このPPK/Sには無いので代わりにマガジン・フォロアーを
空撃ちポジションに引っ掛けて、弾が無くてもホールドオープンしない様にする事で、
空撃ちが出来る様になります。

エアガンレビュー マルゼン ワルサーPPK/S シルバーモデル

ホップアップの調整は、スライドを外して行います。
まずマガジンを外して、トリガーガードを引き下げたままスライドを後方に引くと
スライド後部が上方に外れます。
そのまま前方に抜くと、スライドが外せます。

チャンバー上部にネジがあるので、マイナスの精密ドライバーで調整します。

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因みに、スライドを外すとスライドストップが見れます。
空のマガジンを装着すると、スライドストップが上に押し上げられているのが分かります。
これがスライド内側の金属プレートに引っ掛かってホールドオープンになります。

金属パーツなので変形や削れの心配は、当面しなくて済みそうです。

実射

コンパクトなワルサーPPK/Sですが、意外とグリップに厚みがあり丁度良い
握り心地です。
マガジンのフィンガーレストにピッタリ小指が納まり、グリップの長さもグッド。

メタル製アウターバレルのお陰か、構えた時の前後バランスも心地いい。

スライドの操作感は滑らかですが、プラスチッキーさは拭えません。

トリガーフィーリングは、シングルアクション・ダブルアクションどちらも滑らかで
特にシングルアクションのトリガープルは、スッとハンマーが落ちて上質です。

ブローバックは想像以上にスピードが早くて、ビシッビシッと軽快に撃てます。
リコイルショック自体はハードキックと言えないまでも、コンパクトな見た目以上に
力強いブローバックです。

ただマガジンも小型なので、冷えには弱い感じですね。

マガジンには約5gほどガスが入り、1回の充填で2マガジンほど撃てます。

弾の飛びは適正ホップだと、コンパクト・オートマチックとは思えないほど
フラットに真っ直ぐ飛んでいきます。しかも良く飛びます。

集弾性も良く実射性能は素晴らしいです。

小さくても頼れるやつです。

マルゼンPPK/s30.4℃ 69%
0.20gBB弾 平均初速   71.6m/s 
1発目 72.8m/s 
2発目 71.4m/s 
3発目 71.6m/s 
4発目 71.3m/s 
5発目 70.9m/s 
エアガンレビュー マルゼン ワルサーPPK/S シルバーモデル

距離7m 半径2cm刻みの円 0.2g BB弾 10発 

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