世界で最も使用された軍用銃としてギネス記録を持つソビエトのAK-47は1947年にソビエト連邦軍に制式採用された自動小銃で、命中精度よりも確実な作動と耐久性が優先され、劣悪な環境下での卓越した作動信頼性を誇っています。
練度を必要としない操作性と、多少部品の品質が落ちても組み上げて使用出来る生産性も併せ持つ事で、世界中に広まっていきました。
基本性能が優れているAK-47は、1959年にAKM、1974年にはAK-74と、改良されながら使われ続け、現代では2011年にAK-12が開発され2018年にはロシア国防軍に制式採用されています。
AK-12は正に近代化されたAKライフルで、レシーバートップとハンドガード下部にピカティニー規格のマウントレイルを装備し、ストックは携行時の利便性を良くするため、折りたたむ事も出来るテレスコピック・タイプです。
AK-12は5.45×39mm弾を使用しますが、7.62×39mm弾仕様のAK-15や5.56×45mm NATO弾仕様のAK-19も開発されています。
シュート&リコイル電動ガン
可変ホップアップシステム
全長 715mm-790mm
重量 2,985g
装弾数 90発
価格 52,800円 (税別)
東京マルイ製次世代電動ガンAKホワイトストームは、まるでスターウォーズの適役、ストームトルーパーが使ってそうな位に白黒な銃です。
まさか、これをイメージして作った?
モダナイズドAK (近代化されたAK)と紹介されている通り、現代的なアイテムを装着出来るようなレール・アダプター・システムや使い勝手の良いストックが装着されている、マルイさんオリジナルのAK47カスタムです。
まあ個人的には、ここまで変えるなら本家実銃AKの現代版AK-12をモデルアップして欲しかったですが、知名度がまだまだ低いですからAK47のオリジナル・カスタムって方が良かったのですかね。
真っ白なレシーバーとレシーバーカバーはメタル製で、刻印は控え目です。
セレクターの下方の刻印はマルイ仕様です。
AKホワイトストームの銃身は短く切り詰められ、マズル部分のフラッシュハイダーも小振りな物です。
フラッシュハイダーはイモネジ等での固定は無く、締め付けられているだけで取り外せば、14mm逆ネジ仕様のサプレッサーやトレーサー等が装着できます。
取りあえず、マルイ製ショートタイプ・サプレッサーを装着してみました。
フロントサイトは、付属のアジャスターツールを使用して上下左右の調整ができますがリアサイトは固定されているので、フロントサイトだけでの上下左右の調整になるので調整幅は狭くなります。
リアサイトはマウントレイル一体型なので、マイクロプロサイト(マルイ製ドットサイト)を取り付ける場合は、そのままレイルに装着しても良いのですが高さを低くして(パララックスを小さくして)装着したい場合は、リアサイトレイルを付属しているマイクロプロサイト・マウントと交換してからマイクロプロサイトを装着します。
マイクロプロサイト・マウントには、バックアップ用のアイアンサイトが装備されています。
樹脂製のリアサイトレイルは六角ネジ1本で固定されてるだけなので、あまり固定強度は無いらしく、説明書にはスコープ等の重量物の装着は不可と書かれています。
高性能な次世代電動ガンで、装着出来るのが軽量なドットサイトのみと言うのはなんとも寂しい限りです。
AK47と同様の大型セレクターレバー中央は、グリップしている指で引っ掛けてセレクター操作が出来る様なタブ形状になっています。
まあ、指の短い私では、ギリギリ届くと言った所。
セレクターポジションは通常のAKと同じで、上からセイフティ、フルオート、セミオートになります。
グリップは樹脂製のストレートタイプで、前後に滑り止めのセレイションが施されています。
AKのマガジン装着は、マガジン前部を引っ掛けてから全体をパチンとはめ込む手順で、慣れないとなかなか素早いマガジン・チェンジが出来ませんがAKホワイトストームは、マガジン装着部分にマグウエルが取り付けられているのでとても楽に素早くマガジン装着が出来ます。
有ると無いでは、こんなに違うのか!と思った程です。
マガジンは次世代電動ガンAK用スチールプレス製で、AKホワイトストーム用に部分的に白色の塗装が施されています。
装弾数は90発。
撃ち尽くした時に弾残りしないタイプのマガジンなのは、とても良いですね。
マガジン・チェンジの度に、弾残りしたBB弾4~5発がポロポロとこぼれ落ちてくるのは、面倒くさいですから。
BB弾をマガジンに装てんするには付属のローダーを使用しますが、マルイ製BBローダーを使うと素早く簡単に装てん出来るので、私は何時もこれです。
AKホワイトストームは弾を撃ち尽くすと作動が止まる、オートストップ機能がありますが、マガジン上部のスイッチをスライドしてOFFにすると、オートストップ機能をキャンセルする事が出来ます。
付属のマガジンアダプターをチャンバー下部に装着すると、マルイ・スタンダード電動ガンAK47用のマガジンが使用できます。
勿論この場合はオートストップ機能は働きませんし、アダプターを装着したままだと次世代電動ガンAK用マガジンは、装着出来ません。
AK-ホワイトストームには、ハンドガード用アイテムとしてパーツが沢山付属しています。
ハンドガードをとっさに握った時などの位置決めがし易かったり、指を引っ掛けて使ったりするハンドストップが、大小各1個、M-LOKの孔を塞ぐM-LOKカバーにM-LOKレイルが、3スロット、5スロット、7スロット各1個付属しています。
ストックは「トランスフォーム・ストック」と呼ばれるもので、ストック下部のストックエクステンションの向きを前後入れ替える事で、フレキシブルな取り回しの出来るコンベックス型と、しっかり肩に密着させて狙撃するコンケイブ型を使い分ける事が出来ます。
ストックエクステンションを外せばマウントレイルが有るので、アイテムを装着する事も出来ます。
ストック自体は6ポジションで、リリースレバーを引き上げてスライドさせて調節します。
ストック後端の両側にQDスリングが装着出来る、QDスリングホールが装備されています。
レシーバー左側面後端にもスリングスイベルが装備されています。
バッテリーは東京マルイ製ニッケル水素1300Ah Mini-S1300バッテリーを使用します。
バッテリーのセットは、テイクダウン・ラッチを起こしてハンドガード上側を外します。
バッテリーのコネクターを繋いで、バッテリーのコードが出ている側を後方にして、コードやコネクターを空いた空間に押し込みながら装着してハンドガードを元に戻せば完了です。
ホップアップの調整は、ボルトハンドルを引くとホップアップ調整ダイヤルが出てくるので、ダイヤルを回して行います。
いわゆるドラム式ではないのですが、回し難くくは無いですね。
AK臭を所々に残しつつ、現代戦用にカスタムされたAKホワイトストームは、確かに取り回しが良く使い勝手の良いアサルトライフルになりました。
グリップやハンドガードを握って構えた時の感触からして、古臭いAKのシメージは感じられません。
白黒カラーも、汚れは目立ちますがオシャレで重々しさが無くサバゲー向き?
新品箱だしでは、最高クラスの実射性能を誇る「次世代電動ガン」ブランドですから安心して選ぶ事が出来るのも良いですね。
実際撃ってみても、フラットで真っ直ぐな弾道が伸びやかにスゥーっと飛んでいく様は見ていても気持ちが良い物です。
距離12mの集弾性も抜群で、安定しています。
次世代電動ガンと言えば、射撃時に反動が味わえる「シュート&リコイルエンジン」を搭載していますが、あまり過剰な期待をしてはいけません。振動レベルですから。
ただ射撃とリンクした振動なので、十分撃ち応え感と認識する手ごたえと心地よさはあります。
特にフルオートだと、つい撃ち尽くすまでトリガーを引き続けてしまうほどブルブルと面白い射撃が出来ます。
ダミーボルトのカバーも、射撃に連動してピョコピョコ動きますし。
全弾撃ち尽くすとオートストップ機能が働いて作動が止まり、マガジン・チェンジをしてボルトハンドルを引く、疑似コッキング操作をして射撃を再開するというリアル感が「次世代」ですね。
スタイル的には、ソビエト製のAKにアメリカンなM-LOKが装備されていると言うインターナショナルなカスタムなんですが、白黒なのでスペツナズ(ロシア特殊任務部隊)の雪山仕様装備なんて如何でしょうか。
ただ近接戦闘用としても、スコープ等が載せられない・・・・あ~一本足にすれば装着出来るので、正確に言えばスコープ等を載せても大丈夫な耐久性のあるトップレイルを装備して欲しかったです。
まあ、それでもハンドガード関連パーツや各種アダプター等が沢山付属していて、さすがマルイさん、そつがない。
SR系はお腹一杯と言う方や、AK臭フェチの方はぜひ。
AKホワイトストーム | 21.1℃ 44% |
0.25gBB弾 平均初速 | 82.9m/s |
1発目 | 82.5m/s |
2発目 | 83.4m/s |
3発目 | 83.5m/s |
4発目 | 83.1m/s |
5発目 | 82.2m/s |
距離 12m 2cm刻みの円 0.25gBB弾
セミオート10発
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