デザートイーグルは、アメリカのマグナムリサーチ社が生産しているオートマチック・ピストルで.357マグナム、.41マグナム、.41AE、.440CB、.44マグナム、.50AEの種類があります。
その中でも.50AEは 世界最大級の威力を持つ拳銃用弾薬、.50AE(50口径アクション・エクスプレス弾)を撃つ事が出来る、まさに世界最強のオートマチック・ピストルです。
マグナムリサーチ社とイスラエルのIMI社が開発し、当初生産はIMI社が行いました。
マルイさん等がエアガンにモデルアップしているのは、この頃のデザートイーグルですね。
その後2005年に、IMIの小火器部門が独立し、IWI(イスラエル ウエポンインダストリーズ)社となりましたが、デザートイーグルの生産は引き継がれました。
なのでこの頃の刻印はIWIとなっています。
2009年からマグナムリサーチ社は、少量のパーツの自社生産を開始しました。
年々生産するパーツの種類を増やしていき、遂に2019年には100%アメリカ製のデザートイーグルとなり、それと同時にイスラエルでの生産は終了しました。
現在ではバレルやフレームのダストカバー部分にピカティニー規格のレイルを装備した物やマズルブレーキを施された物などバリェーションも豊富になっています。
デザートイーグルのスタイルは大きくてド派手なので、アクション映画にも度々登場していますが、私が一番印象に残っているのは、映画マトリックスで主人公の適役のエージェントが皆デザートイーグルを使っているシーンかな。
近々最新作も公開されるので、楽しみです。
今回の メイド イン 台湾 デザートイーグルは色んなメーカーの名前が出てきて一体何処のエアガンなの?って思ってしまうのですがどうやら実銃デザートイーグルのメーカー マグナムリサーチ社の正式ライセンスを持っているCybergunって言う会社が台湾のWE製デザートイーグルを元に、カスタムが得意なARMORER WORKS社に日本仕様を作ってもらい、売ってるみたいです。
なのでこのデザートイーグルの売りは、正式ライセンスモデルなのです。(のはず)
あ~もう一つ、フルストロークのブローバックも売りでした。
で、デザートイーグル本体を見ていくと、全体的にツルンとしたマットな仕上げで質感はマルイ製の様な感じ。
ややプラスチック感はありますが雰囲気は良いです。
ただ、内部の作動部分にグリスがたっぷりと塗られているので、拭いても拭いてもグリスが表面ににじみ出てくるので、当分の間はグリスとの格闘が続きます。
写真の銃表面がムラっぽく見えるのは、グリスのせいです。
まあ、丁寧に拭き取れば綺麗になるのですが。
正式ライセンスモデルという事で、刻印類にも期待してしまうのですがスライド部分の書体というか文字の太さが丸っきり実銃と違っていてガッカリ。
何故こんなに太くてデジタルチックな文字にしたのかな?
どちらかと言えば、バレルに刻印されてる「.50AE」の書体方が実銃に近いイメージだったのですが。
スライド右側は実銃のメーカー、マグナムリサーチ社の社名と所在地「ミネソタ州ミネアポリス」と刻印されており(現在ウエッブサイトでの連絡先はミネソタ州ピラガーになってます)左側は銃の名前と社名、そしてこちらは自社の組み立て工場がある「ミネソタ州ピラガー」と刻印されてます。
実銃がマグナムリサーチ社のオフィスと工場の別々の所在地を刻印しているモデルが有るかは未確認なんですが (現在のマグナムリサーチ社のウエッブサイトを見ると銃左側は「MADE IN USA」の刻印が殆どですが旧モデルらしき物も混在していて分けわからん状態)マグナムリサーチ社の刻印だけなので、マグナムリサーチ社が少しずつ自社生産を始めた2009年以降で、現行モデルよりは前のデザートイーグルをモデルアップしたと言う事なのかな。
バレル上部のパーティングライン(線状の成型痕)は、製造技術が向上したのかはたまた、ある程度処理されているのか分かりませんが、薄っすらとあまり気にならない程度です。
フレーム下部のパーティングラインは、未処理っぽい感じで細身なんですがそこそこしっかりラインが見えます。
まあ、この価格帯のブローバックガスガンでは普通レベルとでも言いましょうか、こんな感じでしょう。
銃口から15mm位奥には、真鍮製インナーバレルの先端が見えます。
マズルには綺麗にライフリングが再現され・・・・って、これ普通のライフリングでんがな!?
デザートイーグルは6条右回りのポリゴナル・ライフリングなので、マズルは丸っこい六角形な形状に見えるはずなのですが。
こんな細かい事言うと、だから日本人は!と外人の方々に怒られちゃうのかな?
フロントサイトはメタル製の別パーツで、エッジも立っていて見栄えが良いし後部には反射防止のセレイション(筋状の溝)も綺麗に入れられています。
リアサイト、アンビタイプのセイフティ、ハンマーもメタル製です。
セイフティはハンマーの状態に関係なく「オン」に出来ます。
セイフティにすると、トリガーを引いてもスカスカになり、ハンマーは落ちません。
セイフティ状態でもハンマーは起こせますが、勿論撃つ事は出来ません。
操作性は、固さや節度感は丁度良いのですが、元々の形状がこれですから操作はややし難いです。
別パーツで組み込まれているファイアリングピンはダミーなのですが、内側にバネが入っていて押されてもぴょこっと戻ります。
これは見た目には非常にリアルですし、いつも目に付く箇所なので再現性の高いギミックは嬉しいですね。
マガジン・リリースボタンは実銃の通り、大きな図体の銃な割には簡素で小さいです。
マグナムリサーチ社のマークが入っているグリップパネルは、左右とバックストラップ部分とで繋がっている一体成形。
やや光沢があってプラスチック感が強く、もう少し艶を落として実銃ふうにラバーっぽくして欲しい所です。
グリップパネルの取付けは、実銃通りの方法が再現されています。
まずグリップ底部の穴に入りそうな棒(私は六角レンチを使いました)でグリップパネルをロックしているリテイナーを押し上げます。
リテイナーを押し上げたまま、グリップパネルを後方やや上向きにずらします。
そのまま後方にスライドし、途中でグリップパネル前方内側にあるフックがフレームに引っ掛かるので、押し広げながら外します。
グリップパネルを外してみると、4箇所のフックとリテイナーでフレームに固定されているのが分かります。
ブローバック時のスライド後退量は68mm位あります。こんなに開くのか!と改めて驚かされますね。
これだけストロークが長いと、さぞかしブローバックはもっさり してるんだろうな?
とか思ってしまいますが。
ホップアップの調整はホールドオープンさせると、チャンバーの上側に穴が有りますので、そこに細身の六角レンチを刺して行います。
通常分解はとても簡単で、マガジンを抜いてからテイクダウン・レバーのロックピンを反対側から押し込みながらレバーを下側に回し下げると、バレルとスライドがスルスルと前方に抜けます。
スライドのノッチを見ると、ホールドオープン時にスライド・リリースレバーが引っ掛かる部分に、ノッチの削れや変形を防止するための金属パーツが埋め込まれていました。
これは、国内で言えばウエスタンアームズさんの対策と同じやり方でメリットとしては、単純に金属パーツを埋め込むだけなので、他の部分に手を加えないで済む事。
デメリットとしては、無理矢理埋め込むと埋めた部分の表面が浮いたりもろくなってしまう事。
まあ、デザートイーグルはスライドの厚みもあるので大丈夫か。
それと、金属パーツの接着が甘いと作動中に金属パーツが取れてしまう事があります。(まあ、滅多に無いとは思いますが)
私も昔、国内メーカーの物で実際経験しました。(後にも先にも、この一度きりですが)
マガジン・フォロアーのスリットを設けずに、リアルさを優先したマガジン。
そのためフォロアーの操作が出来ないのでBB弾の装てんは、付属のBBローダーで行います。
タナカ製に似ているBBローダーで1度に装てん出来るのは、15発程度。
装弾数は26発なので1回では装てん出来ず、ちょっとめんどくさい。
また、残弾確認が出来ないのも不便ですね。
それと国内メーカーのマガジンとは互換性はありませんので、あしからず。
ちよっとプラスチック感が漂いながらも、マットでムラの無い綺麗な質感や持った時の重さやスライドの操作感など、良くも悪くもジャパンテイストを感じる。
マガジンにガスを注入する時もシューって音がするし、ガスが満タンになったらガスの吹き返しもあるし、ガス注入バルブは日本向けに低圧ガス用にされてるみたい。
何も知らずに、これ国内メーカーものだよ、と言われたら 「ふ~ん」と思ってしまうほどに国産ぽい。
その上で、フルストロークのブローバックやリアリティのあるマガジン、実銃と同様の取付方法でリアルなグリップ・パネル等がアドバンテージになるのかな。
残念ながらリアル刻印は、個人的にはアドバンテージとはなりませんでしたが。
ブローバックもマルイ製に似ていて、リコイルショックはビシッと鋭い物では無く手の上でスライドが暴れている感じ。
ドガチャン!と強くて大味なブローバックで、流石に迫力はあります。
まあデザートイーグルみたいな大きなスライドだと、大体同じ様な感じになるのかな。
ただ暖かい季節のせいか、ブローバックスピードはそこそこ速く、フルストロークのブローバックの割には、もっさり感があまり無かったのは良かったですね。
リズミカルに全弾撃ち尽くしても、ちゃんとホールドオープンしますし作動も安定しています。
ただ、ホールドオープン時にスライド・リリースレバーのスライドストップ・ノッチへの引っ掛かりが弱いというか、しっかり引っ掛かっていなくて、マガジン・チェンジでマガジンをグリッップに勢い良く装着すると、その衝撃でノッチからスライドリリースレバーが外れてスライドが戻ってしまう事が何度かありました。
マガジンにガスを注入すると満タンで約28g入り、約130発ほど撃てました。
燃費にすると、0.22g/1発になります。
マルイのハイキャパD.O.Rで言えば満タン約25gで、約150発になりますので0.17g/1発になります。
ハイキャパD.O.Rの、ざっくり1.3倍ぐらいの燃費なんですが、あれだけ大きなスライドをガッチャンガッチャン動かしているのですから、特別悪いとは言えませんよね。
弾の飛びは、適正ホップだとフラットに飛んでくれますが、ホップアップの調整はややシビアな感じ。ホップ合ったと思って撃ってみると、後半急に上に伸びて飛んだり。
まあホップアップ調整用のネジを、どれだけ回せば良いかの感覚をまだ掴んでないせいもあるのですが。
それとホップアップの調整に工具が必要なのは、やっぱり面倒です。
集弾性はマルイ・クオリティと比較すると、若干劣りますが悪くはないですね。
バラツキは少なく、安定感はある方だと思います。
大型拳銃で的にビシバシ当てるのは気持ちのいい物です。
今後ピカティニー規格のレイルを装備したモデル等のバリエーションが
増えたら面白そうですね。期待します。
AWデザートイーグル | 28.0℃ 68% |
0.20gBB弾 平均初速 | 75.9m/s |
1発目 | 75.6m/s |
2発目 | 76.6m/s |
3発目 | 75.5m/s |
4発目 | 75.9m/s |
5発目 | 75.8m/s |
距離 10m 半径2cm刻みの円 0.20gBB弾 10発
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