

Carbon8 M45 CQP CO2ブローバックガスガン
CO2ブローバックガスガン
可変ホップアップシステム
全長 224mm
重量 721g
装弾数 26発
価格 21,780円 (税込)


台湾のKJワークス製をベースに、国内用にアレンジされ2019年1月に株式会社
ハッチよりリリースされたのが、カーボネイト M45CQP CO2ブローバックガスガンです。
STGA(全日本トイガン安全協会)認証の安全性と、CO2ガスによる強烈な
ブローバックを引っ提げて登場したM45CQPだったのですが、極一部の個体に
スライドが破損する事案が発生しました。
メーカーの対応は素早く、初期ロットの保証期間を延長するとともに
同年8月に再販する二次ロットでは、リコイルスプリング・ガイドのバッファーゴムの
硬度変更をし、さらに2枚に増やして装着する事でスライド破損防止の対応をしました。


また二次ロットでは、スライドストップノッチの補強パーツが追加されました。
スライドのスライドストップ・ノッチの裏側にノッチ削れ防止の金属プレートが
装着され、またスライド左側面の厚みが増した分、フレーム側の左側レールだけ
少しフレーム内側に移動し、レールの溝が広げられました。
この仕様変更で、初期ロットとの互換性は無くなってしまいました。
メーカーでは2022年2月より、二次ロット以降のパーツと互換性を持たせるための
初期ロット製品の仕様変更サービスが、有償で開始されます。
詳しくはメーカーサイトへ

で、そろそろ品質も落ち着いたかなと思われましたが、2019年12月から再販された
三次ロットで再びスライド破損の事案が発生しました。
今回はスライド製造過程における原料の誤配合という、人為的ミスだそうで
三次ロットの最大で20%の個体が基準に満たない強度で、そのうち90%が
CO2カートリッジ3本分射撃しないうちに破損するという事でした。
外観から不良品の判断が出来ないため、メーカーさんは三次ロットの
全てのスライド無償交換という対応でした。
不幸な事に、私のM45(3次ロット)もスライドが吹き飛んでしまいましたが
不幸は重なるもので、破損したのが随分と月日が流れた後だったため
無償対応受付期間を過ぎてしまっていて、今だに手元にあったりします。
恥ずかしながら、無償交換の件は知りつつも自分の物は大丈夫そうだから
このままで良いか・・・・と、放置した結果が最悪の結末に・・・・。

4次ロットから現行7次ロット(2021年12月に再販)は平穏に来てると思います。
今回レビューするM45CQPは6次ロットで、フレームのスライドストップ・
リリリースレバーで隠れる部分と、スライドのフレームで隠れる部分に数字の
「6」が刻印されています。
この刻印は、確か4次ロットから施されている・・・はず(未確認)。

カーボネイト M45 CQP(CLOSE QUARTER PISTOL=近接戦闘拳銃)は
市街地や屋内での近距離戦闘用モデルを意識した、オリジナルデザインの
タクティカル1911拳銃です。
雰囲気的にはアメリカ海兵隊の「M.E.U.ピストル」のテイストが濃いですが
これに近代的なアンダーマウントレイルを足しました的モデルです。
ウエスタンアームズ製のMEUピストル(実物パックマイヤー製グリップ)と
比べてみました。
ノバックタイプ・リアサイト、デルタハンマー、スリーホール・シルバートリガーが
MEUピストル感を演出しています。
まあ、ガバメント系にパックマイヤータイプのラバーグリップを装着すると
大体MEUピストルっぽくなりますけどね。

スライドとフレームは、グラスファイバー入りのナイロン樹脂製で
ややザラッとした質感は悪くないのですが、スライド内側の形状が表面に
僅かに浮いて出てきてる部分があるのが、残念です。
刻印はスライド左側面とチャンバー上部に、使用弾薬を指す「45ACP」のみと
ちょっと寂しい仕様です。

ドブテイル・タイプのフロントサイトとノバックタイプのリアサイトには
綺麗にホワイトドットが入っていて、狙い易いです。
スライド・トップには、MEUピストルには無い反射防止のセレイションが施されていて
タクティカリーな雰囲気が増しますね。
大口径のアウターバレル先端内側にライフリングの再現が無いのは残念。
アウターバレルは、メタル製です。
その奥には真鍮製のインナーバレルがピカピカと覗いてます。

流石フルサイズのオートマチックピストルだけに、アンダーマウントレイルに
フラッシュライトがピッタリ収まります。
フレームのパーティングライン(線状の成型痕)は、未処理です。

シルバーのスリーホールタイプ・トリガーは、六角レンチでトリガーストロークの
調節が出来ます。
サムセイフティ(親指で操作するセイフティ)はアンビ(両側)で、ビーバーテイルの
グリップ・セイフティ、デルタハンマーと、タクティカル・パーツが満載です。

パックマイヤータイプのラバーグリップは感触が良くて握り易く、メダリオンの
質感も非常にリアルで良いです。(描かれてる物は違いますが)
ただ細いグリップにCO2カートリッジを装てんするために、カートリッジの形に合わせて
フレームが膨らんでるため、グリップパネルもその部分は窪みをつけてあります。
なので、通常のガバメント用グリップパネルは、そのままでは装着出来ません。

CO2カートリッジのマガジンへの装着は、マガジン左側からカートリッジを
挿入して(右側からは、入りません)、巨大な六角レンチを使って
マガジン底部のネジを締めていきます。
途中ガスが抜ける音がし始め、抜ける音がしなくなるまで締めます。
ガスが抜け始めた時に、慌てて力一杯締め上げてしまうとパッキンを痛めるので
慌てずにガスが抜ける音がしなくなったら、締めるのを止めます。
ただ、稀にガス漏れ並みにガスが抜けてしまう事があります。
まあ自然に止まるのですが原因は分からずで、大量にガスが抜けるため
撃てる回数も減ってしまい、損した気分になります。
それと、長く使っているとマガジンの放出バルブが緩んで、ガスルートパッキンから
ガス漏れする事があるそうなので、今回放出バルブ増し締め用レンチを
購入しました。
まだ出番は無いですが、「転ばぬ先の杖」と言う事で。

マガジンの装弾数は26発で、マルイ製マガジンと同じ様にマガジン・フォロアーを
一杯に下げて、スリットの広くなってる部分からBB弾をジャラジャラ投入します。

ホップアップ調整はチャンバー下部のダイヤルを回して行うので、まずフレームから
スライドを外します。
マガジンを外してから、スライドの小さな窪みがある部分を、スライドストップ
リリースレバー先端に合わせます。
フレームの反対側からリリースレバーの軸を押し込んで、左側からリリリースレバーを
引き抜きます。
するとスライドは前方に抜ける様になるので、前方にスライドして外します。
後はチャンバー下部のダイヤルを回すだけですが、ちと可動範囲は狭い様です。
反時計回りでホップ強になります。

通常分解は、リコイル・スプリングとリコイル・スプリングガイドを外し
リコイルスプリング・プラグを抜き取ってから、バレルブッシングを附属の
レンチを使って反時計回りに回して抜き取り、チャンバーが付いたまま
アウターバレルを前方に抜き出します。
実射
スライドの操作感覚やトリガープルの感触は、普通のブローバックガスガンと
変わりません。
ただリコイルショックは、ブローバックガスガン中最大級で「強烈」の一言。
HFC134aガスを使用する普通のガスガンとは、レベルが違い過ぎるので
初めて撃つ方は、ビックリすると思います。
射撃音も「パン!」と乾いた大きな音がして、派手ですね。
ただし強烈なリコイルショックを生む為なのか燃費はやや悪くて
ガス・カートリッジ1本で撃てるのは、70発前後です。
寒い今の時期だと10発も連射すれば、流石のCO2ガスガンでも
強烈なリコイルショックは、噓のように大人しくなりますが
まあ、それでもまともに作動しているので、寒さに強いのは確かです。
弾の飛びも力強いです。
ただしホッフアップ調整ダイヤルを最弱にしても、0.20gBB弾だと弾の飛びが
僅かにホップ強な感じで、これだと固定ホップと変わらない状態。
まあそれでも0.25gBB弾に変えれば、ほぼフラットな感じで飛んでいきますが。
弾の飛び自体は素直なので、フラットに持っていければ
かなりの命中精度です。
10mの集弾性も、ガス圧が安定し難い寒い時期を考えれば
優秀だと思います。安定感もありますね。
最大級のリコイルショックを味わうためとしても、寒い時期に使えるガスガン
としても、重宝する一丁です。
Carbon8 M45 CQP | 21.5℃ 38% |
0.20gBB弾 平均初速 | 81.1m/s |
1発目 | 80.8m/s |
2発目 | 81.5m/s |
3発目 | 81.7m/s |
4発目 | 80.3m/s |
5発目 | 81.4m/s |
Carbon8 M45 CQP | 21.5℃ 38% |
0.25gBB弾 平均初速 | 68.6m/s |
1発目 | 68.5m/s |
2発目 | 70.0m/s |
3発目 | 67.8m/s |
4発目 | 67.3m/s |
5発目 | 69.3m/s |

距離 10m 半径2cm刻みの円 0.20gBB弾10発
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