

S&T DD5in. フルメタル G3電子トリガー
セミ・フルオートG3電子トリガー電動ガン
可変ホップアップシステム
全長 585mm(伸長時670mm)
重量 2,780g
装弾数 300発(ゼンマイ式多弾マガジン)
価格 39,380円 (税込)


Mk18とはアメリカ海軍のNavy SEALs等の特殊部隊で主に使用されている
CQB-R(Close Quarter Battle Receiver =近接戦闘用短縮バレル仕様
アッパーレシーバー)化されたM4カービンの事で、この中でもMk18Mod1は
10.3インチバレルに9.5インチのダニエル・ディフェンス社製RIS-II
ハンドガードシステムを装備しています。
ダニエル・ディフェンス社製RIS-IIは、よりマウントレイルに拡張性を持たせるため
M4カービンではお馴染みだった、三角形型のフロントサイトを廃止し
ハンドガードをバレル先端近くまで延長した仕様になっています。
ダニエル・ディフェンス社では、Mk18をベースにした民間用モデルも製造していて
グリップやストックはオリジナルデザインの物が装着されています。
ただしアメリカでは16インチ以下のバレルは「SBR(ショートバレルライフル)」に
分類され、民間人が所持するには審査が非常に厳しく難しいため
ほぼ、所持は諦めているのが現状の様で、もっぱら法執行機関が
好んで使用しているみたいです。
なので民間人でも購入出来る様に、ストックをアームブレース(正式名は
スタビライジングブレース)に交換して、ピストルとして販売していますが
規制が厳しくなっているので、今後どうなるか・・・・・。

今回レビューする、S&T製DD5in.はアメリカ海軍のMk18kのオリジナルイメージを
残しつつ、バレルを更に切り詰め、Mk18Mod1のRIS-IIでは9.5インチだった
ダニエル・ディフェンスのハンドガードは、半分近い5インチにまで短縮化した
S&Tオリジナル・モデルです。
全体的には軍隊Mk18仕様なのですが、刻印類は民間モデル仕様な感じです。
刻印自体は非常にリアルで雰囲気があります。
フルメタルの外観もマットブラック仕上げの質感がとても良く、しばらく眺めて
しまうほど。少しでも長く、この状態のままであってくれ!と願うばかりです。
銃を持った時の剛性感も流石で、フルメタルの名に恥じずガッチリしています。

ハンドガード部分の再現性も高くて、ダニエル・ディフェンス社製のレイルに
見られる、溝の両端部分がえぐられた様にカットされている形状もリアルですね。
4面全てのレイルに、レイルナンバーが入っています。
ただしスコープ等を、レシーバートップのレイルとハンドガードトップのレイルの
接合部分をまたがって装着する時には、接合部分の溝の間隔は他の部分の間隔と
長さが違うので、注意が必要です。

レシーバートップのレイルとハンドガードトップのレイルの接合部分を、またがって
取り付ける場合は溝と溝の間隔がずれて、そのままでは取り付け出来ないので
スコープマウントの取り付け位置を再調整しないといけません。
まあ、大した手間ではありませんけど。

それに、この銃に大きな2本足のスコープは似合わないので
気にしなくて良いかも。
小型のドットサイトが良く似合います。

マズル先端には、グレーのサイドホールタイプ・フラッシュハイダーが
14mm逆ネジで装着されていますが、イモネジ等での固定はなく締め付けるだけ
なので、しっかり締め付けるとサイドホールが真横の位置に綺麗にとまってくれない。
サイドホールを真横にするには、少しネジを緩めた状態になるので、遊んでいるうちに
どんどんネジが緩んでこないか心配。
ハンドガードのトップレール先端には、フリップアップ式のフロントサイトが
装着されています。
上下調整が出来る様になっていますが、専用の工具は付属していないので
調整し難いですね。

リアサイトもフリップアップ式です。
近接戦闘用と精密射撃用のビープホールを、シーソー式に切り替え出来る
タイプです。
左右の調節も出来ますが、ややダイヤルが回し難いのでマイナスドライバーが
あると楽に調節出来ます。

チャージングハンドルを引くと、ダミーボルトのカバーが少し(写真位)開いて
赤いホップアップ調整ダイアルが出てきます。
ダイヤルは回し易いですが、やや軽くてクリック感も無いので
なんだか撃ってるうちに動いてしまいそう。それ位軽いです。
ダミーボルトのカバーは、ちょっとノッペリ感が強いです。
もう少し実銃のボルトっぽい形状なら嬉しいですが。
塗装の感じも艶が無く、余計にボルトっぽさが無いです。

付属するショートタイプのバーティカル・グリップは、取り付け部分を交換することで
M-LOKやKeyModタイプのハンドガードにも取付け可能な優れものです。
またグリップ底面にはラバー製のフタがあり、中に小物を収納する事が出来ます。

ストックは6ポジションのクレーンタイプ(SOPMODストック)で頬付けし易く
バットプレート部分は、しっかりラバー製で滑り止め効果あります。
バッテリーはバットプレートとカバー・パーツを外して、ステック・タイプなら
リコイルバッファ・チューブ内に、セパレートタイプならリコイルバッファ・チューブの
両脇のスペースにバッテリーを収納します。
バッテリーは、8.4Vニッケル水素バッテリーか7.4Vリポバッテリーを使用します。

ストックには、QDスイベルを直接取り付けられるQDスリングホールが
装備されていて、スリングも装着出来ましたが、なんだか不安。
レシーバーエンドにある、タクティカル・スリングプレートを使うのが無難かと。

マガジンはスチール製で、300連のゼンマイ巻上げ式の多弾マガジンです。
マガジン上面のフタを開け、BB弾をジャラジャラと流し込みます。
そしてひたすらに、マガジン底部のゼンマイを巻きます。
マガジンを銃に挿した感じは、どちらかと言えば緩めでマガジン・リリースボタンを
押すと、マガジンは自重で落下します。

マガジンは各社のM4系電動ガン用スタンダードタイプが使えるという事なので
早速、LONEX製スプリング式200連ポリマーマガジンを装着してみました。
やっぱり今時はPMAGタイプでないと。

こちらはフォアグリップの代わりにマグウェルグリップを装着してみました。
コンパクトな銃だと、自分にひきつける様に持てるので
とても扱い易く感じます。

コンパクトな銃に通常サイズのマガジンは長すぎるな~と思ったら
ショートタイプのPMAGマガジンがお勧め。
写真は、ARES AMAG ショートM4用100連マガジンです。
ショートタイプのノーマルマガジン(スプリングマガジン)なのに、100発の大容量です。
刻印も雰囲気があって良いですね。
ためしに、ちゃんと100発撃てるか試してみました。
マルイ製BBローダーで無理矢理にならない程度までBB弾を装てんして
セミオートで数えながら撃ちました。
結果は94発撃てて、撃ち尽くしてもチャンバーとマガジンの間に残ってしまう弾が
4発なので、ほぼほぼ公称値通りの装弾数です。
数発程度の個体差はあるようですが。
ただ5個セットでしか売られてない様で、マガジン5個も要らない人は
手を出しにくいですね。
何処かのショップでバラ売りしてくれないかな?
レシーバートップに乗ってるのは、絶版になってしまったマルイ製イルミネーテッド
ショートズームスコープ 1.5~4倍です。
使い易い倍率ですが、サイズが少し大きいですねえ。
実射
極端に切り詰められた銃身で、非常にコンパクトなMk18なんですが
フルメタルで重量感はありますね。
質感も良いし雰囲気あります。
ストック周りはノーマルサイズなので、銃を構えた時の安定感はありますし
ショートタイプのフォアグリップも、思った程握り難くはないです。
トリガープルは、ちょっと軽すぎる感じがしますね。
電動ガンだから、ある程度はしょうがないですけど、軽すぎるとトリガーの戻りも
緩い感じがして、メリハリと言う点で損してる様な。
磁気センサー式ギア制御システムのG3電子トリガーを搭載していて、確かに
トリガーレスポンスにキレはありますが、モーターの回転スピードがやや遅いので
折角のキレを少しスポイルしてしまってます。
フルオート時の連射サイクルも秒間12~13発と、マルイ製に比べると遅く
これが15発位になれば、撃ち心地も格段に良くなるし、キレも良く感じられると
思うのですが。
射撃時のモーターとギアの作動音は、他のS&T製電動ガンと同じく
周波数が高めで、少し賑やかな印象です。
非常に驚いたのが弾道性能で、とてもフラットに真っ直ぐに飛んで行きます。
40m位ならスナイパーライフルか!?と、突っ込みたくなる程の弾道です。
距離12mでの集弾性もピカイチで素晴らしいです。
なんだか、かなりレアな当たり個体だったのかな?
確かに最近のS&T製を含め海外製電動ガンの実射性能は飛躍的に向上してるし
安定感も増してきてますが、こんなに銃身が短いのに
ここまで良い物はなかなか無いかも。
ただYouTubeでも、同じS&T製Mk18 G3電子トリガーのレビューで
弾道が不安定で、外れ個体だ~っていうのもアップされてましたし
まだまだ国産に比べると個体差は激しいのかも知れません。
何処かのショップさんで、外れ個体とかの発生率の統計とか調査して欲しい
ですね。
個人的には凄く低いと感じてますけれども。
今回のS&T DD5in.の様に、質感が良く剛性感もあり、コンパクトで良く当たる
電動ガンなら、気分もワクワクしてきます。
セミハードケース付きなので、何気にお得ですし。
S&T DD5in. G3 | 22.4℃ 41% |
0.25gBB弾 平均初速 | 82.7m/s |
1発目 | 82.7m/s |
2発目 | 82.9m/s |
3発目 | 82.6m/s |
4発目 | 82.2m/s |
5発目 | 83.0m/s |

フルオート時の回転スピードは、秒間12~13発程度

距離 12m 2cm刻みの円 0.25gBB弾
セミオート10発
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