リボルバー派の方ならトーラス・レイジングブルと言う銃を
御存知でしょう。

実銃トーラス・レイジングブルは、超絶な.454カスール弾を実用レベルで
発射出来る大型リボルバーで、1997年に発売されアメリカ市場では
激震が起こりました。
1939年創業のトーラス社は、ブラジルの銃器メーカーで
S&W社等のコピー品を作っていましたが、数年間S&W社と同じ
グループ企業となった時期に、S&W社から吸収したノウハウを
生かして、成長していきました。
しかしヒット商品を幾つか生み出したにも関わらず、なかなか
「安かろう悪かろうのコピー品製造メーカー」的イメージから
抜け出せずにいたトーラス社ですが、コンシールドキャリーピストル
において遂に画期的で独創性のある「CURVE」を
2014年に発表しました。


東京マルイ CURVE カーヴ
固定スライドガスガン
固定ホップアップシステム
全長 132mm
重量 292g
装弾数 10発
価格 7,980円 (税別)


マルイさんのコンシールドキャリー固定スライドガスガン・シリーズ゛
第4弾のカーヴ(CURVE)です。
この何だかタッカーの様な工具っぽくて、新種のメリケンサックの様な
殴り付ける武器にも見える独特の形状の、コンシールドキャリー
ピストルです。
つまり隠し持つためのピストルで、実銃では昨今賑わっている
コンシールドキャリー市場に一石を投じたトーラス・カーヴですが・・・
売れてるのかなぁ?

マルイ製カーヴの外観は、単調カラーの実銃の雰囲気を
上手く再現しています。
ポリマーフレームの質感も良い感じですが、もう少し硬質な
イメージが欲しかったかな。
刻印は大人の事情のため(まあ、ライセンスが無いので)
マルイオリジナルで、実銃と同じ様には入っていません。
グリップ両側に付いてるメダリオンも、実銃に凄い寄せてる
マルイ仕様ですが、中央が何のマークか理解出来ない。
フレーム右側には、ズボンやズボンのポケットにカーヴを
突っ込んでおく時に、ポケットのフチ等に引っ掛けておく
クリップが装備されています。

さてこのカーヴは名前の通り、後ろから見ると左側が凹む様に
カーヴしています。これはズボンやポケットに突っ込んだ時に
体にフィットさせるためです。
衣服に引っ掛からない様に、全体的にエッジは丸みをもたせ
通常のフロント・リアサイトも有りません。
凹んでる銃左側面はノッペリしていますし、トリガー後部の
フレアカットも右側にしか施されていないので、このカーヴは
完全に右利き仕様のピストルです。
実銃では、驚くことにフレーム先端にライトとレーザーサイトが
装備されていますが、マルイ製では残念な事に両方ともダミーです。

カーヴはカーヴしていると書きましたが、厳密には湾曲していると
言うよりは、フレーム左の上下が横に膨らんでいて、右側の
中央辺りも横に膨らんでいると言う表現が正しいかも。
つまりフレームの外側だけが反っている感じか。
なので真っ直ぐなマガジンが真っ直ぐに挿入されますし、スライドも
フレームに真っ直ぐ取り付けられています。
で、湾曲していて体にフィットするものの、銃の幅は広くなっちゃってます。
マルイさんの同じシリーズのBODYGUARD380と比べても
かなり太いです。これはコンシールドキャリーとして
方向性はどうなの?と思っちゃいますよトーラスさん!

とは言ってもカーヴはコンパクトです。
実銃では、同じ380ACP弾を使うワルサーPPK/Sとも
ちょっと並べてみましたが、現代のコンシールド
キャリーピストルは小さいです。
ただPPK/SやBODYGUARD380の様に、マガジンには
フィンガーレストが付いてないので、グリップを握った時の
しっかり感は劣りますね。

角が取れてラウンドしてるスライドに合わせてカットされた
バレルが面白い。
何だか金色のインナーバレルが、アウターバレルに見えてしまう。
実銃にはスライド上面に、チャンバーに弾が送られているか
どうかを確認出来るローディング・インジケーターが装備されて
いますが、マルイ製ではインジケーターの機能は無くて
実銃でのチャンバーに弾が送られている状態が
再現されています。
ダミーチャンバーのカバーとエキストラクターが別パーツなのも
メリハリが有って良いですね。流石マルイさん。
チャンバーには、しっかり「.380AUTO」の刻印が入ってます。
スライドの鱗状セレイションを摘んでみると、とても指への
食いつきが良いので、思わずスライドを引きたい衝動に
駆られました。
スライドが引ける、固定スライドガスガン的な物が出ないかなぁ。

グリップ前後にはシボ加工が施されて、滑り止めに役立っています。
フレーム側にマガジン・リリースは無く、マガジンを左右両側から
摘む様に押し込むとロックが外れて、マガジンが抜けます。
マガジンの装弾数は10発で、マガジン・フォロアーを一杯に
下げて、スリットの広くなってる部分からBB弾を装てんします。

マルイ製カーヴは、マルイさんらしく独自にマニュアルセイフティを
設けています。
トリガー付け根のプレートを、指先で引っ掛けてトリガー側に
スライドさせるとセイフティ状態になり、トリガーがロックされます。
実射
カーヴのグリップは小さく丸っこいので、ガッチリと言うイメージでは
ないですが、何となくピタッと握れてしまうしリコイルショックなんて
無いので、まあ良いとして・・・問題はサイティングです。
カーヴには通常のアイアンサイトは無く、銃の後部に白く
十字が施されているだけ。
説明書を見ると、実銃でのローディング・インジケーターの出っ張りを
フロントサイトに、銃後部の十字をリアサイトとして狙いをつけろとある。
つまり・・・

まあ、実銃では身の危険を感じた時に、とっさに取り出して
使う物でしょうから、それにライトもレーザーサイトも付いて
ますしね。
トリガーは実銃と同じで、樹脂製でダブルアクションです。
このダブルアクションのトリガーストロークが長くて
狙いがぶれてしまうので、的当てには向きませんね~。
マルイ製なので、固定ホップで低く押さえられた初速なりに
真っ直ぐ良く飛びますが、遠射や的当ては苦手でしょう。
それでも距離10mの集弾性では、そこそこ纏った飛びなので
結構使い道はありそうです。
因みにマガジンには、ガスが2g入り60発程撃てるので
燃費は0.033g/1発になります。
例えば同じマルイ製ハイキャパDORでは、ガス25gで150発程で
燃費0.166g/1発になり、ブローバックしないカーヴが
いかに低燃費か分かります。
撃ち心地は皆無のカーヴですが、コンパクトで発射音も
ボシュ!と静かですし、サブウエポンとして隠し持ってみては如何?

距離 10m 半径2cm刻みの円 0.20gBB弾 10発
マルイ CURVE | 25.0℃ 46% |
0.20gBB弾 平均初速 | 53.7m/s |
1発目 | 53.7m/s |
2発目 | 53.8m/s |
3発目 | 53.7m/s |
4発目 | 53.6m/s |
5発目 | 53.5m/s |
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