ベネリM3は、イタリアのベネリ社が開発した散弾銃で、それまでのM1・M2がセミオートマチック式のショットガンだったのに対し、M3はセミオートマチックとポンプアクションの切り換えが可能な作動機構を持ち、確実な作動が必要な時や連射して制圧したい時等、状況によって瞬時に使い分けが出来る様になっています。
ブローバックもイナーシャーシステムと呼ばれる、射撃時の反動に加えてボルトに取り付けられたバネの力も利用して、ショートリコイル・ブローバックを行う特殊な物で、反動のみを利用するブローバックよりショートリコイルに関わる作動を少なくでき、速射性が向上するとともに、ゴム弾やプラスチック弾等の暴徒鎮圧弾などの弱装弾(火薬量を減らして発射圧力を弱めた弾)使用時のジャム(排莢装てんの作動不良)を軽減します。
それでもジャムが発生する時は、確実な作動が出来るポンプアクション式に切り替えます。
因みに、M3の後継機M4では、やっぱり複雑でややこしい事は止めてしまおう!という事で全ての構造を一新して、ポンプアクションは無くしガス圧利用式のセミオートマチックになっちゃいましたけどね。
ベネリM3はコンバット・ショットガンとして、アメリカをはじめ日本や世界中の法執行機関で数多く使われているほか、日本の民間用でも狩猟用やクレー射撃用として人気があります。
ポンプアクション・コッキングエアガン
(3発同時発射式)固定ホップアップシステム
全長 640mm
重量 2070g
装弾数 30発(1シェル)
価格 21,450円 (税込)
さて今回は、中国CYMA製 ベネリM3 ショート ピストルグリップタイプのポンプアクション・コッキングエアガンです。
フルメタル仕様でアウターバレルとレシーバーが金属製になりますがアウターバレルに比べてレシーバーは、たっぷり塗装されて艶も有り、なんだかアウターバレルとの質感が違い過ぎですが、実銃も多少そんな雰囲気なのであまり文句も言えません。
レシーバー表面がムラっぽく写っているのは、私が指で触った跡です。
ツルツルの表面なのでホコリ等も目立ち易いですね。
写真に撮ると、なんだか余計に目立っちゃって。
刻印類は、全体的に実銃の雰囲気通りに入っていますが、ダミーボルトのカバー部分はプリントになっています。しかも文言がやや違うのは、まあ良しとして何故星マークなのかが、分からない。
ダミーボルトのカバーは、チャージングハンドルを引くとエジェクションポートの半分程度開ける事が出来ます。
まあ、機能は何もないのですが。
フォアエンドを引いてコッキング操作をした時には、連動してダミーボルトのカバーも開閉します。
フロントサイト・リアサイト共に色入れはありません。
アウターバレルの付け根辺りにあるリアサイトは、ダイレクトにスライドさせて左右の調節をします。
クリック感はありますし、前側には目盛りも刻まれているので使い易いです。
ショットシェル型マガジンの装弾数は30発で、付属のBBローダーを使ってマガジン先端から装てんします。
このベネリM3には、BBローダーとショットシェル型マガジンが3発も付属します。
ん~太っ腹!(通常付属するマガジンは1発です)
因みにマルイ製ショットシェル型マガジンと互換性ありです。
互換性と言うか、コ〇ーなんですけど。
マガジンリリースレバーを押し込むとローディング・ポートのフタが開くのでショットシェル型マガジンを装着します。
ショットシェル型マガジンをはめ込んだ時の「カッチャン!」ていう装着音が個人的には心地良いですねえ。
マガジンを取り出す時も、マガジンリリースレバーを押し込むとフタが開いてショットシェル型マガジンの後部が少し浮き出るので、そこを指で引っ掛けながら取り出します。
フォアエンド先端には、実銃ではセミオートマチック作動とポンプアクション作動を切り替えるためのレバーがあります。
この銃にも動かせるレバーが有りますが、勿論コッキングエアガンにはセミオートマチック作動は無くポンプアクションのみなので、このレバーはギミックです。
マガジン・チューブ先端のフタを外すと、チューブ内にショットシェル型マガジンが3発収納出来るスペースがあるのですが、試しに3発入れてみると取り出す時に途中で引っ掛かる所があり、取り出し難かったので、あまり使わない方が良いかも。
下向きに固定されてるスリングスイベルは、取り付け角度を変えられる・・・・・・様になってると思ったら、ダメでした。
マズルの内側を覗いてみると、5cmほど奥に3本のインナーバレル先端が見えます。
マニュアルセイフティはクロスボルト式で、トリガー後部にあります。
写真の様に銃左側に飛び出していて、赤いラインが見える状態だと射撃出来ます。
左側から押し込むと、トリガーがロックされてセイフティ状態になります。
通常時でもコッキング時でも、どちらの状態でもセイフティにする事が出来ます。
一般的には、コッキング式エアガンの中で一番コッキングする力が必要なのが3発同時発射タイプのショットガンです。
まあ、考えてみれば18歳以上用の威力を持つ弾を3発も撃ち出すのですから当然と言えば当然なんですけど。
なので、このCYMA製ベネリM3も同じタイプのショットガン並みに、コッキングは重いです。
コッキングの重さを表現するのは、腕力の個人差もあるので難しいのですが怯まず勢い良く引けば、比較的スムーズにコッキング出来るかなレベル。
若い人なら搭載されているラピッドファイヤー・システム(トリガーを引いた状態でポンプアクションを行うと、フォアエンドが元に戻った瞬間に弾が発射される)で連射する事も出来そうですが、年老いた私だと2発連射するのもためらいます。
特にこのベネリM3は、コッキングでバネを縮めて最後にカチッと引っ掛かる所でもうひと踏ん張りが必要な感覚なので、余計コッキングが重く感じます。
ストックタイプなら肩に押し当ててコッキング出来るので、多少楽かもしれませんがピストルグリップ・タイプは不安定なので、フォアエンドを引きながらグリップは押し出す様にするなどの、工夫が必要かもです。
トリガープルも重めなので、ジワリとトリガーを引く的当て等も不向きですね。
流石に弾の飛びは良く、0.25gのBB弾を使ってもそこそこフラットに飛んでくれます。
弾の散らばりは、縦方向に広がりが大きい感じの飛びですが、割と狙った通りに飛んでくれるので、実戦で使い易いと思います。
フルメタルでズッシリと重量感ありますし、剛性感も十分で雰囲気は言う事なし。
筋力トレーニングに如何でしょうか。
ベネリM3 1発発射 | 20.1℃ 48% |
0.25gBB弾 平均初速 | 75.5m/s |
1発目 | 75.1m/s |
2発目 | 75.5m/s |
3発目 | 75.5m/s |
4発目 | 76.3m/s |
5発目 | 75.3m/s |
ショットシェル型マガジンにBB弾を1発装てんして射撃しました。
ベネリM3 3発発射 | 20.1℃ 48% |
0.25gBB弾 平均初速 | 64.1m/s |
1発目 | 64.0m/s |
2発目 | 64.1m/s |
3発目 | 64.2m/s |
4発目 | 63.9m/s |
5発目 | 64.1m/s |
計測器に3発が同時に通過しているので正しい値が出てるか疑問なのですが
一応参考までに。
距離 12m 2cm刻みの円 0.25gBB弾
3ショット×5発
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