KSC

レビュー[KSC Mk23 SOCOM PISTOL ]CO2ガスガン

 

 

 

エアガンレビュー KSC Mk23 SOCOM PISTOL CO2ブローバックガスガン

 

ネットでの実売価格チェックはこちらから

実銃のお話し

1987年に特殊部隊を統合指揮するSOCOM(特殊作戦軍)が設立され、攻撃型拳銃火器システム構想により開発されたのが、Mk.23 Mod.0です。

1991年に開発契約を結んだヘッケラー&コッホ社は、当時開発中だったUSPをベースに、SOCOMから求められた耐久性、射撃性能、拡張性をクリアすべくテストを繰り返し、45ACP強装弾を使用するMk.23が開発され、1995年に軍との生産契約が結ばれました。

Mk.23は高い命中精度と耐久性を兼ね備え、とても優れた拳銃でしたが反面全長245mm、重量は1,210gと、大きくて重く現場の兵士には不評でした。

加えて軍内部のいざこざ等もあって配備は進まず、しだいに生産は縮小されていきました。

 

エアガンレビュー KSC Mk23 SOCOM PISTOL CO2ブローバックガスガン

 

KSC Mk23 SOCOM PISTOL CO2

CO2ブローバックガスガン

可変ホップアップシステム

全長   245mm

重量   950g

装弾数    27発

価格   31,900円 (税込)
 

 

この銃の特徴
〇CO2ガスをパワーソースにした新エンジン「システムゼロ」の第一弾
〇15.5mm大型シリンダーでの豪快なブローバック
〇強烈なリコイルショックではなく、安定作動に振ったセッティング

 

エアガンレビュー KSC Mk23 SOCOM PISTOL CO2ブローバックガスガン

外観レビュー

エアガンレビュー KSC Mk23 SOCOM PISTOL CO2ブローバックガスガン

いつの間にかKSCさんのウエッブ・カタログから消えていたMk23が、突如CO2をパワーソースとして復活しました。

最近はKSCさんから目新しいニュースを聞いてなかったので、遂にか!と言う気持ちです。

ただ第一弾がMk23とは、まあインパクトはありますが驚きの方が先に来ますね。

 

エアガンレビュー KSC Mk23 SOCOM PISTOL CO2ブローバックガスガン

その巨体を、同じKSC製グロック17ABSモデルと比べてみました。

グロックが202mm、650gですから、Mk23は43mm長く300g重いです。

迫力有り過ぎ。

 

エアガンレビュー KSC Mk23 SOCOM PISTOL CO2ブローバックガスガン

スライドとフレームの素材は、最近CO2ガスハンドガンや海外製電動ライフル等で流行っているナイロンファイバー製ではなく、昔ながらにブローバックガスガンに使われてきたABS樹脂製です。

ツルンとしたマット仕上のスライドと、やや艶のあるフレームがポリマーフレームオートの雰囲気を醸し出していて、質感はABSとしては良いですね。

KSCさんの、リアルで丁寧な刻印類は以前から好きですが、このMk23のスライド刻印は写真に収めるのが難しい程に彫りが浅い様に感じるのですが、気のせいなのかな?

それと今回もスライドストップのノッチ削れ対策はされておらず、取扱説明書にもノッチを長持ちさせる操作方法が記載されています。

ノッチ削れ対策ではマルイさんやウエスタンアームズさんに遅れをとっていますが、KSC製は他メーカーに比べて削れ易い様な気もします。

 

エアガンレビュー KSC Mk23 SOCOM PISTOL CO2ブローバックガスガン

フロント・リアサイトは共に金属製で、ホワイトドットはペイントではなく、プラパーツが埋め込まれてます。

サプレッサー等の装着を想定してか、やや背が高くしてありますね。

フロント・リアサイト共に、ネジを緩めて左右の調節をする事が出来ます。

 

エアガンレビュー KSC Mk23 SOCOM PISTOL CO2ブローバックガスガン

スライドを引くとティルトバレル式ショートリコイルが再現されているので、チャンバーが少し沈み込み、逆にバレルは少し上を向きます。

アウターバレルはマズルに16mm正ネジが施されたスレッデッドバレルで、対応のサプレッサー等が装着出来ますが、アウターバレルは樹脂製なので装着時の取り扱いには注意が必要です。

アウターバレルには、実銃でのスライドとバレル間のブレを無くすバレルリングが再現されています。

マズルには特徴的なポリゴナルライフリングが、しっかりリアルに拝めます。

 

エアガンレビュー KSC Mk23 SOCOM PISTOL CO2ブローバックガスガン

フレームのダストカバー部にはアンダーマウントレイルが装備されていますが、USPやMk23の開発当時にはまだピカティニー規格なんて物は無く、独自規格サイズのレイル幅になっています。

KSC製Mk23のレイルを測ってみると幅は26.5mmでした。

このレイルは、軍からの開発要求のなかでの、「LAM(レーザーエイミングモジュール)が容易に装着出来る事」に対応した物で、同じ理由でハンドガード前部には、LAM固定用の取付け用ネジ穴が施されています。(KSC製Mk23も実銃と同じ、インチ規格のネジ穴が開けられています。)

古いKSCの取扱説明書の表紙には、実銃に装備されていたWILCOX社製LAMの装着イメージ写真が載っています。

因みに、マルイ製固定スライドガスガンのMk23に附属しているLAMは、インサイトテクノロジー(ITI)社製を再現した物です。

 

 

東京マルイ Mk23 固定スライドガスガン

で、現在LAM的なアイテムを入手する事は困難ですので、フラッシュライト等を装着したい所ですが、そのままでは出来ませんのでレイルアダプターでピカティニー規格のマウントにして取付けします。

レイルアダプターはネットでも販売されているので、助かりますね。

 

エアガンレビュー KSC Mk23 SOCOM PISTOL CO2ブローバックガスガン

起きているハンマーを安全に倒せるデコッキング・レバー。その後部にセイフティ・レバーが別々にあります。

同じH&K社のUSPやHK45は一体化しているのに・・・。

セイフティ・レバーはアンビ(両側)タイプにしたかったからかな?

デコッキングは、レバーを下まで下げてからゆっくり戻すと、レバーの動きに合わせてハンマーが落ちていきます。

デコッキング・レバーを下げると、KSCさんお得意の隠し社名ロゴが出てきます。

 

エアガンレビュー KSC Mk23 SOCOM PISTOL CO2ブローバックガスガン

ハンマーがファイアリングピンを叩く打撃方法は、実銃と同じく慣性を利用した「ひびき打ち」で、ハンマーがファイアリングピンを叩いた後は、ハンマーはファイアリングピンから離れます。

ファイアリングピンは、ギミックながら可動するので指で押してみると、ピョコピョコ動きます。

スライドのエキストラクターも別パーツで可動します。

 

エアガンレビュー KSC Mk23 SOCOM PISTOL CO2ブローバックガスガン

マガジン・リリースレバーは、アンビのパドルレバータイプで、レバーの前側を押し下げる事でマガジンキャッチのロックが解除されます。

 

エアガンレビュー KSC Mk23 SOCOM PISTOL CO2ブローバックガスガン

CO2ガスカートリッジの装てんは、マガジンベース・ストッパーを押しながらマガジンベースをスライドさせて、附属の巨大な六角レンチでプッシュナットを緩めます。

マガジン横からカートリッジを装着してプッシュナットを締めていきます。

因みに、プッシュナットを取り外してもネジ穴の径が小さいので、カートリッジをマガジン底部から挿入する事は出来ません。

締める力が重くなってから180°位回しますが、途中ガスが漏れる音がして、その音が止まれば完了です。(漏れる音は、やや大きい)

締め過ぎは、パッキンを痛めるので注意が必要ですね。

今回KSC純正のカートリッジが調達出来なかったので、マルシン製とJASG製のカートリッジを使用しましたが、同じメーカーでも微妙な全長の違いなのか、スムーズに収納スペースに入る物とつっかえて入らない物がありました。

 

エアガンレビュー KSC Mk23 SOCOM PISTOL CO2ブローバックガスガン

KSC製Mk23のマガジンは、2列に装てんされたBB弾がマガジン・リップ部分でも2列のまま。

一般的には2列がマガジン・リップ部分では1列になる物が多いですが。

マガジン・フォロアーのスリットも無いタイプなので、BB弾の残弾確認もできませんし、マガジン・フォロアーを指で下げながらBB弾を装てんする事も出来ません。(指で1発ずつ押し込みながら装てんする事は、出来ます)

なのでBBローダーが附属しているので、これを使うのが早いです。

マガジン・リップ部分にローダーを装着して、BB弾を筒の中に装てんします。

筒にはBB弾が13発入ります。

後は黒い棒で上から押し込めば、BB弾が装てんされます。

これを2回すれば、26発が装てんされます。

また、マルイ製等のBBローダーでも装てんする事は出来ます。

 

エアガンレビュー KSC Mk23 SOCOM PISTOL CO2ブローバックガスガン

ホップアップの調整は、チャンバー後部のギザギザとホップアジャスターのギザギザを嚙み合わせて回して行います。

 

エアガンレビュー KSC Mk23 SOCOM PISTOL CO2ブローバックガスガン

通常分解してチャンバー内を覗いて見ると、ホップパッキンは最近のKSC製に見られるV字二股タイプではなく、05HK(05ハードキック)時代のシンプルな形状の物でした。

他のパーツを見渡しても、05HKのシステムをCO2ガスに対応させて改良した感じですね。

 

実射

Mk23を持つと、やっぱりグリップの大きさを実感します。

スライドのスプリングが強めで、滑らかでスムーズに引いた後に、力強く前進するスライドは気持ち良く、ダブルアクションも含めて全ての操作性は良いですね。

大型拳銃になると、デザートイーグル等と同様にどうしてもブローバックの撃ち味が大味になってしまいますが、CO2ガスのお陰でブローバック時のモッサリ感は無いです。

「強烈で手が痺れる程のリコイルショック」では無く「豪快で快調作動するブローバック」的な方向のセッティングは正解だと思いますが、まあABS製ですから耐久性の事もあるのでね。

巨大なスライドをブローバックさせてる割には燃費は良くて、カートリッジ1本で80発以上は撃てます。

弾の飛びは良いですが、ホップ調整は若干シビアで集弾性も、「ん~まあまあ」な感じです。

最近の改良型ホップチャンバーだったら、もう少し優秀なのかな?と思ってしまいます。

それでも今までに比べれば、劇的にブローバックが楽しく撃てるのですから満足感がありますし、大型拳銃の醍醐味を味わうにはピッタリです。

今後の「システムゼロ」搭載モデルの展開にも期待してしまいますし。

 

KSC Mk23 SOCOM PISTOL CO2は、こんな方にお勧め

通常のブローバックガスタイプのMk23だと、特大のスライドをブローバックさせる訳ですから、自ずと作動はモッサリ感が出ますし冷えにも弱いでしょう。

なので作動性を考えて今までMk23を買い控えていた方には、軽快作動でオールシーズン使えるCO2 Mk23はお勧めです。

超大型オートマチックピストルが、へこたれずに連射出来るなんて夢の様です。

 

KSC Mk23 SOCOM PISTOL CO2は、こんな方には向いていません

KSC Mk23 CO2のセッティングは快調作動に振られているので、強烈なリコイルショックではありません。

なので異次元のリコイルショックを求める方は、BATONさんやカーボネイトさんのM1911系タイプをお勧めします。

また、そもそもCO2ブローバックガスガンに対する不信感や恐怖心がぬぐい切れない方も控えた方が良いでしょう。

CO2カートリッジの扱いも面倒な事が多いですし。

焦らずに、良く理解してから購入する事をお勧めします。

 

 

 

エアガンレビュー KSC Mk23 SOCOM PISTOL CO2ブローバックガスガン
距離 10m 半径2cm刻みの円(横幅A4サイズ)
0.20gBB弾 10発 
KSC Mk23 CO2 18.8℃ 44%
0.20gBB弾 平均初速    79.5m/s 
1発目  80.1m/s 
2発目  80.2m/s 
3発目  78.9m/s 
4発目  79.6m/s 
5発目  78.5m/s 

0.20gBB弾の初速は、適正ホップ時の数値です。

 

 

 
アマゾン  楽天市場  Yahoo!ショッピング 

 

 

 

 

 

 

CO2ガスガン関連記事

特集おすすめCO2ガスハンドガン&人気ランキング

※CO2ガスハンドガン選びは解決

-KSC

© 2024 エアガンレビューブログ GUN-NET Powered by AFFINGER5