

10才以上用 ボルトアクション・コッキングエアガン
可変ホップアップシステム
全長 960mm
重量 1,800g
装弾数 32発
価格 14,904円 (税込み)

クラウン TYPE96のモデルと思われる L96A1は、アキュラシー・
インターナショナル社が開発しイギリス軍の制式採用ライフルになった
狙撃銃です。
一般的な狙撃銃とは多少異なる、アルミを軸に持つプラスチック製
ストックが特徴的。
その左右に分かれたストックをボルトで結合させているので、あんな
ボルト穴だらけの外観になってるんですねー。
そのスタイルは、いかにも現代戦闘用スナイパーライフル。

国内のエアガンメーカーでは、マルイさんとマルゼンさん
(APS type96という名で)でモデルアップされていますが、どちらも
18歳以上用。
なので10才以上用としては希少だし面白い。
スタンスとしては同じクラウンのスーパーライフル・・・・・・
では無くて、エスツーエスのTSR-デザイラスのバリエーションモデル的存在。
(同じ台湾メーカー出身で、システム的にはTSR-デザイラスとほぼ同じ)
ただ、スタイルは子供の扱い易さを考えてかズングリムックリなショートタイプ。
実銃が全長1、120~1,180mm程度なのに対して、タイプ96は960mm。
まあ、サイレンサー装着可能なので・・・・良く言えば例えばマルイの
VSR10シリーズのプロスナイパーバージョンGスペック的な感じか・・・・
違うか・・・な・・。

10才以上用と言う事でコスト的にも外観はチープなプラスチック感が
漂ってるかと思いきや、意外と・・・と言っては失礼ですが、悪くないですね。
まあ確かにベース的にはそれっぽいですが、ホップダイヤルより前方の
アウターバレルはアルミ製だし、ストック部分も多少つや消しの滑らかな
ザラザラした表面で質感的には良い方。
価格が15000円近くする物なので、それなりでないと困るのですが
すこしチープなスコープ付きの、TSR-デザイラスと同価格。
調節可能なチークピースやパットプレート装備のストックを考慮すれば
価格的には納得かな。

ただ調節可能といっても素早く出来る類の物ではなく
プラスドライバーでネジを外してスペーサーで調整するタイプ。
パットプレートも2枚のスペーサーを使います。
写真真ん中が20mmのスペーサー、ストックに付いてるのが
10mmのスペーサー。
これで、スペーサー無し、スペーサー大、スペーサー小、
スペーサー大+小の4段階に調節可能というわけ。

チークパットもパット内側に収納している2種類の筒状のスペーサーを
チークパットを固定する2本のネジにはめて調節します。
こちらも4段階になりますね。

で、スペーサーを2つ装着した状態がこちら。
15mm程度は上がってますか。

チークパットが調節可能なのは良いとして、ここで一つ問題が。
TYPE96はスナイパーライフルなのでスコープを装着するのは、まあ必然。
そうされる方も多いと思いますが、「今スコープまで買う余裕ないよ」とか
「スコープ使って撃つ距離でもないでしょ!!」という方のために
マウントレイルにオープンサイトが付いています。
このお陰でスコープ無しでも狙えるわけですが、スコープを覗くよりも
オープンサイトで狙う時は、当然目の位置がかなり低くなりチークパットに
頬が当り かなり邪魔になってるんです。
顔のでかい私の場合だとチークパットの前後の低い部分に頬を持って来て
なんとか狙える位ですか。顔の小さな子供なら丁度良いのかな~??

で、早速スコープを装着。
エスツーエス製の4~16倍ズームスコープで、完全なオーバースペックですが・・・・。
迫力はあるでしょ。
ん~良いですね。見易いですし、ボルト操作もスムーズで干渉は無いです。
倍率を最小の4倍にすれば、実用レベルですし。
マズルのアタッチメントは14mm逆ネジタイプということで
マルイのナイツタイプ・サイレンサーを装着してみました。
これ見た目も重量バランス的にもバッチリです。
今回、アンダーマウント装着タイプのバイポットが手元に無かったのが
残念です。
このアンダーマウントレイルはバイポツト以外にもフラッシュライト等
色々付け替えられて面白そうです。

ホップ調整はバレル根元のダイヤルで行います。
見た目は・・まあ置いといて、ダイヤルが大きくて回し易いのですが
不意に触ってもクルリッと回ってしまいそうな程軽いのが気になります。
ボルトを引くとエジェクションポートからチャンバーが見え・・・・・・
いえいえ、BB弾はもうチョット前方の見えない部分からチャンバーに
送り込まれてるので、まあ雰囲気チャンバーが見える!!って感じかな。

マガジンの装弾数は32発。ボルトアクションライフルなら十分ですね。
BBローダーは「昔ながらの」タイプ。
マガジンの給弾口に筒状のパーツをあてがって、BB弾を筒の中に流し込み
最後に棒を上から押し込んで、BB弾をマガジンに入れます。
シンプルだけど、これが確実でしたね。
マルイのBBローダーも使ってみましたが、慎重に押し込まないと
途中でブアーと散乱しちゃいました。

右側面にセイフティレバーがあります。
セイフティにしてもボルト操作はできますが、トリガーは完全に
ロックされていて引けません。
実射
マルイの18才以上用ボルトアクション・ライフルの様な滑らかさは無いにしても
ボルト操作は癖もなくスムーズで、10才以上用という事でバネが無いのか?と
思う位操作感は軽い。
発射音も「ボシュ」と優等生的な音。
「バイーン」といった、安っぽいバネの音なんかしません。
スコープを覗いた状態でのボルト操作も素早く出来て、続け様に撃つ時も
苦になりません。
パワー的には青少年育成条例の上限いっぱいの47m/s、0.13ジュール程度。
これは同じ出身のエスツーエス・TSR-デザイラスより高く、アドバンテージですな。
ただ、この固体はホップダイヤルを最弱にしても、ホップが適正よりやや強な感じで
調整が難でした。
BB弾の飛びは、0.12gの軽い弾なのでフラットとは言い難いですが、4倍スコープの
視界から外れずに弾が飛んで行くので、優秀な方だと思います。
遠くに飛ばそうと欲張ってホップを強くすると、途端に弾道がカーブを描き出すので
ホップは弱めで使うのがお勧めです。
集弾性は、縦方向の散らばりが少ない分、同じ出身地シリーズと
同等やや上ぐらい。これで横方向の散らばりが減ったら、かなり凄い。
国内メーカー的にも、7mで的の黒円内に収まっていれば優等生レベルです。
ただスナイパーライフルですので、更なる高みをめざしてほしいですな。
まあ、0.12gの軽い弾を使う以上、限界もあるでしょうけど。
ホップアップのシステムも、もう少ししっかりした物になれば、かなり満足度も
あがるのですが、現状でも10才以上用と侮れない実力があるのは確か。
スコープ等の周辺機器を揃えるとなると高額になってしまいますが
その価値は「あり」。

距離7m 半径2cm刻みの円 0.12gBB弾 10発
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