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「HELL CAT」!この直訳すると「地獄の猫」(転じて性悪女とか意地悪女と言う意)なる名前の実銃は存在します。
実銃に詳しい方ならご存知と思われますが、スプリングフィールド・アーモリー社の「HELLCAT」で、クラス最高の装弾数を誇る9mm口径コンパクトキャリーピストルです。
なので「HELLCAT」と聞いた時には、こんなコンパクトな銃のマガジンに今までのCO2カートリッジは装着出来んやろ!
もしかして、噂の8g容量CO2カートリッジが実用化されたのか!と、一瞬胸熱展開に期待してしまいましたが、カーボネイト「HELLCAT」を見てみると、無機質なスタイルのコマンダーサイズ・カスタムM1911でした・・・。
何故「HELLCAT」と言うネーミングに?是非聞いてみたいです。
もしかしてカスタム・ガバメント系の実銃で「HELLCAT」という名前の銃が有るなら(又は、以前あったなら)、私の知識不足なのでお詫びしますが・・・。
CO2ブローバックガスガン
可変ホップアップシステム
全長 202mm
重量 686g
装弾数 26発
価格 28,380円 (税込み)
この銃の特徴 |
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〇全身フルカスタムのコマンダーサイズ・ガバメント |
〇カーボネイトのフラッグシップM45シリーズと同じブローバック・エンジン |
〇カーボネイトM45シリーズと互換性があり、スライド等パーツを交換して楽しめる。 |
カーボネイト製「HELL CAT」は全身にカスタム・パーツを身にまとった、4.3インチ銃身(10.9cm)のコマンダーサイズM1911です。(普通のM1911は5インチ(12.7cm))。
因みに、実銃コルト・コンバットコマンダーは、高級将校の指揮官向けに開発されたM1911の護身用短縮銃身モデルです。
早速、同じカーボネイト製の5インチモデル・M45-CQPと比べると、これだけスライドが短いです。
スライドが少し短いだけで、コンパクトで扱い易そうですよね?
ナイロンポリマー樹脂製のスライドとフレームは、マルイ製等の普通のブローバックガスガンと変わらないマットな質感で、全体的な雰囲気は良いです。
ただ、エジェクションポートの前辺りの左右表面にヒケが見られるのは、クオリティ的に残念。
スライドとフレームに刻印類は無く、唯一エジェクションポートの下あたりに「HELL CAT」とレーザー刻印が施されているのですが、これが極薄で光の反射加減では見えない位、薄っすらです。
後はチャンバー上部に「.45 ACP」の刻印がある位なので、無国感が漂う銃になっています。
光沢が美しいシルバーのメタル製ブルバレルは迫力満点。
ロングリコイル・ガイドと相まって、カスタム感が増しマシです。
実銃45ACPの口径は0.45インチ(11.43mm)なので、マズルの口径はやや小さいけどほぼリアルサイズで、いかにブルバレルの厚みがあるか分かります。
スライド前部のセレイションに開けられた4つのポートから、アウターバレルがチラリと見えるのも良いですね。
マズル部分も厚みがあって迫力がありますが、マズル内側に各種マズルアクセサリー取付け用の11mm正ネジが切られているのは、リアル派の方はライフリングの再現が無いのでガッカリかも。
逆に実戦派なら、サプレッサーやトレーサーが直付け出来るので、とても有難い装備です。
これなら、わざわざマズルアクセサリーが装着出来るスレッデッドバレルに交換する手間が無くなりますし、そもそもスレッデッドバレルが売られてなければ、サプレッサー等を装着する事すら出来ませんからねえ。
「14mm逆ネジ→11mm正ネジ」変換アダプターを手に入れれば、国内で一般的なマズルオプションも装着出来ます。
マズルオプション装着前提だと、作動性能優先でショートリコイルをキャンセルしてるブローバックガスガンもありますが、このHELL CATはちゃんとショートリコイルします。ん~個人的には嬉しい仕様です。
フロントサイトやノバックタイプ・リアサイトは、M45-CQPと同じ仕様。
オーバルホール・ハンマーは、M45DOC-NiteShiftと同じ形状の、やや楕円形タイプ。
アンビタイプのサムセイフティや、グリップセイフティから連なるビーバーテイルはM45CQPと同じ形状です。
フレームのパーティングライン(線状の成型痕)は、あまり目立たないけどあります。
フレームやアンダーマウントレイルのサイズは、通常のM45と同じなのですが、スライドが短いのでフラッシュライト等もコンパクトな物が似合うと思います。
フェノール樹脂製のグリップパネルは、直線的で都会的と言える無機質なイメージのデザインで、米国の実銃メーカーの1911グリップパネルをモチーフにしたそうですけど、私にはどこのメーカーかよく分かりませんでした。
そして、トリガーも同様に直線的で独特なストレート・トリガーにされています。
ストレート・トリガーの特徴として、トリガーを引く指の位置がトリガーの上側でも下側になっても、トリガープルのフィーリングが変わり難いというのがあります。
確かに、わざとトリガーを引く指の位置を上下にずらして引いてみても、M45CQP等に比べるとフィーリングの違和感が少なく感じます。
M1911のトリガーは、真っ直ぐ後方に聞くタイプなので、特にストレート・トリガーの恩恵を感じ易いのかも知れません。
それでは、楽しみにしていたスライド交換をしてみます。
上はM45CQPとスライド交換。下はNINEBALL Carbon8 M45 用スライド EINHERJARをHELLCATに装置してみました。
ん~雰囲気の違う銃を、気分に合わせて色々撃てるのは楽しいですねえ。
ホッフアップの調整は、マルイ製等と同じ様にチャンバー下部のダイアルを回して調整するので、スライドを外して行います。
マガジンとスライドストップ・リリースレバーを外せば、スライドはフレームから前方に外せます。
スライドのリコイルスプリングアッセンブリーを外せば、アウターバレルをスライド前方方向から取り外せて、通常分解をする事が出来ます。
スライドストップ・リリースレバーが引っ掛かる、スライドストップ・ノッチの裏側には、ノッチが削れたり変形しないように金属パーツが取り付けてあります。
これで、スライドストップ・リリースレバーが金属パーツに引っ掛かってホールドオープンするので、見た目的にはノッチは変形しないと言う訳です。
これで思う存分ホールドオープンが楽しめますね。
マガジンの装弾数は26発。
マガジン・リップか、マガジン・フォロアーを下まで下げて、スリットの広くなっている部分からBB弾を装てんします。
CO2ガスカートリッジは、マガジン左側から装てんし、マガジン底部のネジを六角レンチで締め上げ装着します。
平面でツルツルしたグリップは、格好良いいけど握り心地はややしっかり感が無いですね。
操作性は普通のブローバックガスガンと変わらず、スライド操作等も強くも弱くも無く違和感なく扱えます。
さらに前出のストレート・トリガーと、コンパクトなスライドは扱い易くリズミカルに楽しく撃てるし、実射性能も、短いバレルでも今までのM45系と変わらない集弾性があります。
リコイルショックは最大級で、CO2ブローバックガスガンと言う物を官能出来ますが、バトン製CO2ブローバックガスガンと比べると冬の季節の中では、やや寒さに弱いと言う印象です。
「CO2ガスガンはオールシーズン使える」と言ったうたい文句をよく聞くので、寒さなんて関係ないと誤解しそうですが、普通のガスガンと作動原理は同じなので、寒さに強いけれど影響はあります。
バトン製BM-45の初期型(装弾数15発)と、気温16.5℃の室内の中で秒間2発間隔で連射して、初速の落ち込みを計測して比べてみました。
するとHELL CATの方が、少し落ち込み幅は大きい様です。
ガスカートリッジの燃費は、カートリッジ1本で75発前後撃てますので、今までのM45系と同じです。
ブルバレルが迫力満点のコンパクトカスタム・ガバは所有感を満たしてくれますし、スライドやグリップ・パネルを交換して楽しめるのも面白い。
すでにカーボネイトM45系を所有されてる方とか、ハイキャパ系の太いグリップは嫌だ!と言う方も、HELL CATを選択肢に入れてみてはどうですか?
距離 10m 半径2cm刻みの円(横幅A4サイズ)
0.20gBB弾 10発
カーボネイトHELLCAT | 16.9℃ 47% |
0.20gBB弾 平均初速 | 77.6m/s |
1発目 | 78.2m/s |
2発目 | 78.7m/s |
3発目 | 78.6m/s |
4発目 | 76.2m/s |
5発目 | 76.1m/s |
計測機G-FORCE BB POWER TESTER |
0.20gBB弾の初速は、適正ホップ時の数値です。