

東京マルイ KSG ガスショットガン
ガスショットガン
ダブルホップアップシステム
全長 663mm
重量 2900g
装弾数 30発
価格 39,800円 (税別)

KSGはアメリカのケルテック社が開発したポンプアクション・タイプの
ショットガンで、2011年に公開されています。
その特徴はブルパップタイプ(機関部がグリップより後方にある銃)で
コンパクトながら、必要な銃身長を確保している事と
銃身の下部に平行する2本のチューブマガジンによって、3インチ長の
ショットシェルで、6+6+1(チャンバー内)の最大13発も装てん出来る
ハイキャパシティ・ショットガンである事。

現在使われているショットガンの主な口径は、10、12、16、20、24、
28番ゲージと 410口径という物があります。
実銃のKSGのショットシェル(散弾)は、世界的に最も使用されている
世界標準的な 12番ゲージ(12ゲージ)です。
これは銃の口径を表してますが、表示的には弾の重量が基本になってます。
英国から始まったショットガンの口径の表示方法は、1ポンド(約453g)の
鉛の球が 入る銃身の口径を「1番」と定めました。その半分の重さの鉛の
球が入る銃身は 「2番」になります。
なので「12番ゲージ」と言うのは、1ポンドの鉛の球を12分の1に小さくした球が
入る口径の銃身を示しています。
(実質的には、直径18.1mm)
ちなみに「410口径」という規格だけは、インチ表示で「0.410インチ」という
意味になります

で、今回のマルイ製KSGですが、タクティカリーなスタイルで樹脂パーツが
多用 されている実銃の雰囲気でてます。
フォアエンド、グリップにストックは、ザラッとした表面の樹脂製で
アウターバレルやレシーバー等の金属パーツとの質感の違いがリアルで
剛性感もあります。
刻印類は、まあ・・・・・・・マルイ仕様という事で。

ガッチャン!!とホンプアクションをするフォアエンドは、アウターバレルと
2本のチューブラーマガジンを包み込む様な形状なので、太くて
ガッチリ握れる感が弱いので、作動自体はスムーズに動くのですが
ちょっとイマイチ。
こんな時は、フォアエンド底部に一体型のマウントレイルも有る事だし
バーティカル・フォアグリップを装着するのが良いですね。
ポンプアクションも楽に、確実に出来ますし、銃も取り回しやすくなります。

アウターバレル上部に装備しているのは、金属製のピカティニー規格の
マウントレイル。
そこに取り付けられているのは、可倒式のフロント・リアサイト。
フロントサイトは、付属のアジャストツールで上下の着弾修正が、
リアサイトはダイヤルを回す事で、左右の着弾修正が出来ます。
もちろん両サイト共、取り外す事も出来ます。
まあ、レイルが長いので光学サイトを取り付けても、邪魔にはならない
でしょうけど。

ヒートシールドを少し前に押して、後部を引き上げれば
3発発射/6発発射の切り換えレバーがあります。
レバーを前方側にすると6発、手前にすると3発になります。
仕組み的には、6発側にするとフォアエンドを引いた時に3発
そして戻すときに、さらに3発がチャンバーに装てんされて6発発射に
なります。
3発側にすると、フォアエンドを戻した時にだけ3発装てんされ、
3発発射になります。
取扱説明書によれば、フォアエンドの操作のタイミングによっては
正確に6発/3発発射にならないとあります。
つまり4発とか5発発射になったりするって事ですね。

KSGのガスタンクは脱着式。
まずバットプレートを手でムニューと引き剥がし、ロックレバーを押し上げると
亜鉛ダイキャスト製のガスタンクが出てきます。

ショットシェルのBB弾装弾数は30発。
つまり3発発射なら10ショット、6発発射なら5ショット撃てる事になります。
ショットシェルの装てんは、ローディングポートから右側の
チューブラーマガジンに、リリースレバーにロックされるまで
押し込みますが、ちょっと奥まってるので、最初は手間取るかも
しれませんが
慣れてくれば手探りだけで素早くショットシェルの脱着が
出来そうな感じもします。
リリスレバーを下げて、飛び出してくるショットシェルをパッと手でキャッチして
ショットシェルの交換をする・・・・、カッコイイですなー。

左側のチューブラーマガジンには、予備のショットシェルを2発収納出来ます。
リリースレバーは左右同じ形状です。
予備のショットシェルを2発収納出来るのは嬉しいですが
内部のスプリングが弱いのか、2発目のシェルはリリースレバーを
押し上げても出てこない場合が殆ど。もう1度シェルを押してみたりして
スマートに取り出せません。これは改善の余地ありです。

これは両側にショットシェルを装てんした時の光景。
真ん中にある大きなレバーは、実銃だと左右どちらのショットシェルを
使うかの切り換えレバーですが、勿論このエアガンには必要ないので
可動はしますが、機能はありません。

KSGのセイフティボタンは、クロスボルト式。
右側のFのボタンを押し込むと、左側のボタンが飛び出して
"S"のマークが出ればセイフティ状態になります。

ちなみに銃身を覗いてみると、三本のインナーバレルが見えます。
ただ銃口付近までは伸びてなく、13cm位奥に留まってます。
実射
KSGを持ってみると、ガスタンクがストック後部にあるせいか
ややバランスが後ろ寄り。
まあ、気になる程ではありませんが、マウントレイルに光学サイトを
取り付けると、バランスも良くなります。
ただレイル自体は長いのですが、射手からすると若干遠い。
スコープタイプだと、機種によってはリヤサイトを取り外して
最後部に取り付けないと、アイリリーフが合い難い場合も
あると思います。
「光学サイト付けるなら、フロント・リアサイトは要らないだろ!」
!と言われそうですが、せっかく付いてるのに
外すのもねえ。
因みに、ホロサイトだとリアサイトの前に取り付けても
サイティングに全く問題なし。
やっぱり「レンズ」と「ガラス」の違いでしょうか。
ストックのチークピース部分はアルミプレスで、銃を構えると
頬が当たりヒンヤリとする。ん~マンダム。
ポンプアクションは「ガッチャン」と雰囲気を盛り上げる機械音が
良いですが、実戦へ投入するのであれば
やはりバーティカル・フォアグリップの装着をお勧めします。
各段に操作性が良くなりますし、取り回しも楽です。
弾の飛びは3発発射だと、さすが3本のインナーバレルから
1発ずつ発射されるだけあって、良く飛びます。
6発発射になると、少々「バサッ」という感じの飛びになるのは
まあ仕方がないですね。
6発発射は、近接戦闘用って感じです。
3発発射にしろ6発発射にしろ、これだけ良く飛ぶショットガンも
他メーカーでは、なかなか無いので貴重です。
その反面、ショットシェルの装てんや排出と言った
ショットガンならではの操作感を味わうには不向きで
そういう点では、マルゼン製等のライブカート式の
ショットガンには敵いません。
このKSGでも、実銃のハイキャパシティ・マガジン(多弾数マガジン)
しかも2列のチューブラーマガジンの切り換え式、という
機能面の特徴は再現されていません。
まあ、ライブカート式なら比較的容易に再現できそうに思えますが
実射性能優先タイプのショットガンでは、難しいでしょうね。
ただ、何かもう一捻り欲しかった気もします。
何はともあれ、ブルパップ・タイプのタクティカリーなショットガンを
撃ちまくれるって事に感謝です。
私の周りでも、以外とショットガン好きが多いんですよね。

距離12m 半径3.5cm刻みの円(黒円の直径21cm)
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