
実銃のお話し
リアルなガンアクションの映画「ジョン・ウイック」3作目
「パラベラム」で、主人公役のキアヌ・リーヴスが使用するために
STI(現在のSTACCATO社)とTTI(Taran Tactical Innovations)が
作り上げたカスタム銃がJW3 コンバットマスターです。
映画用と言っても、まんまプロップガン(小道具銃)ではなく
実銃ベースなので、現在でも実銃JW3 コンバットマスターは
TTIで購入する事が出来ます。(現行モデルバージョンで)
まあ、6,000ドルもしますが。
実際にキアヌ・リーヴスは、TTIで実銃を使ったタクティカル
トレーニングを受けていて、劇中の目を見張るガンアクション
に一役買っていますし、映画「ジョン・ウイック」とTTIの関係は
深まるばかりで、次回作はどんな銃が登場するのか
楽しみですね。
JW3 コンバットマスターは、劇中の設定どおり45口径ではなく
9mm×19。強力な9mmメジャー弾も使用できる設計で
マガジンの装弾数は実に21発(市販モデルは22発)。
これは劇中、マガジン交換を減らすために装弾数の多い
9mmにした訳ですが、45口径(11.43mm)より非力なイメージが
強いので、強力な9mmメジャー弾を使う設定にし
しかも、TTIの創設者タラン・バトラー氏はオリジナルの
9mmメジャー弾を作り、実際に威力の検証実験まで
行ったと言うのだから、恐れ入る。

DOUBLE BELL ジョンウィック3
コンバットマスター
ブローバック ガスガン
可変ホップアップシステム
全長 230mm
重量 960g
装弾数 29発
価格 20,680円 (税込)



現在JW3 コンバットマスターのエアガンを購入したい場合
国産は無いので、海外メーカーに頼る事になるのですが
海外メーカー品、特に今回の様なレースガン(競技銃)っぽい
銃は、金属製スライドの物が多いんですよね。
このオートマチック・ピストルにおいての金属製スライドって
言うのが問題で、今の日本では法律的にグレーゾーンと
いわれてます。
もっと言えば、警察的には、今は捕まえないけど
何かあったら、何時でも捕まえられるよ的状態。
悪く言えば、警察の気分次第でどうにでもなる状態。
全く警察だけに、はっきり白黒させて欲しいところですが
そんな感じなので、国内メーカーは金属製スライドを
使ったオートマチック・ピストルを生産する事は
控えています。
逆にショップさんは、警察が動かないから白だろ!と
海外メーカーの金属製スライドモデルを販売している
所もあります。(勿論販売していないショップもあります。)
なので小心者の私は、樹脂製スライドのコンバットマスターを
探したのですが、やっと見つけたのが
DOUBLE BELL製 JW3 コンバットマスターになります。
DOUBLE BELLでも金属製スライドモデルも販売されているので
間違わない様にしないといけません。
樹脂製スライドは、マルイ製の様なサラッとした艶消し仕上げで
質感は悪くないのですが、やはりスライド両側のマークに
色が入っていないのは、残念です。
実銃が、あれだけ色が入って派手なのですから地味に
感じてしまいます。
部分的にポリッシュされて光沢がある派手なセレイションの
スライドの雰囲気とかは、やはり金属製スライドモデルには
負けますね。
スライドとフレームの刻印類は、概ね良好。まあ細かく見れば
マークが無い部分とかあったり、デテールの形状が
ちょっと違うとかありますが、大丈夫!
STI/TTIとライセンス契約しているEMG製エアガン
JW3コンバットマスターでさえ、完コピではありませんから。
(慰めになってないかな)
各社 コストとか色々あって完コピは難しいのでしょう。

内径が9mmよりちょっと大きい(まあ、ご愛嬌)ブロンズ色の
ブルバレルは迫力満点。
スライドを引いた時に、ポートからみえるロッキングラグが
リアルでそそる~。

フロントサイトが集光タイプ、リアサイトが
フルアジャスタブルの集光タイプで、リアサイトには
STIのマークも入ってリアルー!と思ってたら、実銃は
リアサイトのドットは無しでした。

トリガー・ガード前方には、STIの社名と所在地が刻印
されていて、芸が細かい。ここは文句なくリアル。

ホップアップの調整は、スライドをフレームから外して
シャンバー真下にあるダイヤルを回して行います。
スライドストップ・リリースレバーを抜けばスライドが
抜けますが、リリースレバーを抜き易い様に
反対側のピンの周りがくぼんでいるので
頑張って指で押せば、工具無しでも
リリースレバーを外せます。
スライドストップ・ノッチは削れ対策は施されてないので
要注意ですね。今の所変化無いですけど。

実銃のスティップル加工を模したグリップは、パターンが
単純に見えてしまう並びで、うろこ状の内側も凹凸が無く
ツルンとしていて残念。
グリップパネルは、リアルな製品と交換するのも良いでしょう。
サムセイフティはアンビタイプですが、操作は軽すぎ。

ダストカバーには、長いアンダーマウントレイルが
装備されているので、ウエポンライト等を装着する事が
出来ます。

レイルの幅が21.7mmと、若干広いので、物によっては
装着が固い場合もありそうです。

マガジンキャッチ・リリースボタンは大型の
エクステンデッド仕様。
これだけ大きいと装着するホルスターも選びますね。
絶対干渉しちゃいますもん。
その代わり、使い勝手は最高。

大型のマグウェルとマガジン底部にも、ちゃんと
マークが入っています。
マガジンの装弾数は29発で、マルイ製ハイキャパ
マガジンと同様に、マガジン・フォロアーを下げながら
フォロアー・スリットの広くなってる部分からBB弾を
装てんします。
不便なのはガスの注入バルブで、海外で使われている
ガス用のままなので、国内で使われているHFC-134aガスを
注入しても全くの無音で、満タンになってもガスが
噴き出す等のアクションが無いので止め時も
分かりません。
結果1分以上、ぼ~とガス缶のノズルを挿したまま
適当に待つしかありません。
で、このコンバットマスターはマルイ製ハイキャパ
マガジンと互換性があるので計測してみると
マルイ製マガジンはガスが23g入って、マガジン
4本分位撃てます。純正マガジンは27gガスが入って
同じくマガジン4本分位撃てたので、ちゃんと
ガスは入っている様ですね。
実射
グリップした感覚は、大きくて重いコテコテの
レースガン(競技銃)な印象。
スライドの引き心地は、ヌルッと感じる程スムーズで
戻りも力強い。
それでもブローバックはガツンとハードキックで
ガス容量の多いハイキャパマガジンのお陰で
続けざまに撃ってもへたらず、実戦向き。
トリガープルも軽くて、躾が良いです。
海外製エアガンで気になるのが、ホップの掛かり加減
ですが、この銃の場合はホップ調整を最弱にして
ホップの掛かりが若干弱い程度だったので
調整は楽でした。
適正ホップでの飛びは、フラットで真っ直ぐ飛んで行きます。
もうビックリする位。
10mでの集弾性も多少ばらけますが、いい方だと
思います。
前出の使い難いマガジンですが、マルイ製マガジンでも
初速と集弾性テストしましたが、同じ様な結果でしたし
連続して撃った時の、冷えにもマルイ製の方が
断然強くて安定していたので
マルイ製ハイキャパマガジンを購入して
普段はオリジナルマガジンで楽しみ、実戦時には
使い勝手が良いマルイ製マガジンにするって言う手も
ありますね。
DOUBLE BELL製 JW3 コンバットマスター樹脂製
スライドは、劇中の銃と瓜二つと言う訳には
いきませんでしたが、比較的低価格で映画の雰囲気が
楽しめる、実射性能も良いエアガンでした。
ただし個体によっては、作動性がイマイチな物も
国産に比べればパーセンテージが高いと思われるので
多少ブローバックガスガンに慣れている方向きです。
因みに、この銃の付属品は、ハードケース・
ホテルコンチネンタルのメンバーズカード(かな?)
闇の世界で使う金貨一枚
予備っぽいローディング・ノズル
クリーニング・ロッド
です。
説明書的な物は無し。
DOUBLE BELL JW3 | |
0.20gBB弾 平均初速 | 76.4m/s |
1発目 | 76.7m/s |
2発目 | 75.2m/s |
3発目 | 75.8m/s |
4発目 | 77.7m/s |
5発目 | 76.6m/s |

距離 10m 半径2cm刻みの円 0.20gBB弾10発
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