デザートイーグルは、アメリカのマグナムリサーチ社が生産しているオートマチック・ピストルで.357マグナム、.41マグナム、.41AE、.440CB、.44マグナム、.50AEの種類があります。
その中でも.50AEは 世界最大級の威力を持つ拳銃用弾薬、.50AE(50口径アクション・エクスプレス弾)を撃つ事が出来る、まさに世界最強のオートマチック・ピストルです。
1979年にアメリカのミネソタ州に、MRI(マグナムリサーチ社)が誕生した時には既にデザートイーグルの構想は有りましたが、出来たての会社では限界があり、イスラエルのIMI(Israeli Military Industries.Ltd)と共同開発し生産もIMIで行う事になりました。
IMIは、サブマシンガンのウージーやブルパップ・アサルトライフルのタボールで有名な兵器製造会社です。
1988年に.50AE弾が開発されるとデザートイーグルも、その強大なパワーに対応すべく大型化され、世界最強のオートマチックピストルが誕生しました。
2005年にイスラエル政府がIMIの小火器部門を民営化してIWI社となり、これ以降のデザートイーグルにはIWIの刻印が入る様に。
その頃からMRIはデザートイーグルの完全国産化を計画し始めて、少しずつ自社生産のパーツを増やしていき、10年後の2019年に完全国産化に辿り着きイスラエルでの生産が終了しました。
LayLax(WE) DESERT EAGLE.50AE
JPエディション CO2ver. CO2ブローバック
可変ホップアップシステム
全長 270mm
重量 1,060g
装弾数 19発
価格 30,800円 (税込み)
この銃の特徴 |
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〇WE製CO2ブローバックを国内仕様にしたモデルで、当然JASG認定商品 |
〇MAGNUM RESEARCH® 公式ライセンス取得品で刻印もリアル |
〇CO2だけにフルストロークのブローバックでも、モッサリ感は無い。 |
このCO2デザートイーグルは、国内でも販売されている既存のCybergun製フロンガス仕様をCO2化したものです。
マグナムリサーチ社の正式ライセンスを持っているCybergun社が、台湾のWE製デザートイーグルを元に、カスタムが得意なARMORER WORKS社に日本仕様を作ってもらってる感じ。
そのCO2化にLayLaxさんが絡む事で、国内団体JASGの認定を取得しています。
なので、外観も刻印類も今までのフロンガス仕様と全く同じですね。
マット仕上げのバレルとスライドは、綺麗ですが質感はプラスチック感が強いです。
スライド右側は実銃のメーカー、マグナムリサーチ社の社名と所在地「ミネソタ州ミネアポリス」と刻印されており(現在実銃のウエッブサイトでの連絡先はミネソタ州ピラガーになってます)
左側は銃の名前と社名、そしてこちらは自社の組み立て工場がある「ミネソタ州ピラガー」と刻印されてます。
フレーム右側には、シリアルナンバーがレーザー刻印されていますが、一部分消しています。
フレーム底面には、がっつりとパーティングライン(線状の成型痕)が見えます。
バレル上面にも、薄っすらですがパーティングラインがあります。
個人的にはスッキリしていて好みですが、バレル上部のマウントレイルを含めてフロント周りは古いデザインですね。
少しは実銃の後を追ってバージョンアップしても良かったのでは?
巨大なマズルは迫力満点。
マズルから15mm位奥には、真鍮製インナーバレルの先端が見えます。
マズルには綺麗に普通のライフリングが再現されていますが?
デザートイーグルは6条右回りのポリゴナル・ライフリングなので、マズルは丸っこい六角形な形状に見えるはずなのですが。
まあ、雰囲気!雰囲気!と、言う事で。
フロントサイトは、セレイション加工された金属製です。
リアサイトは、セレイションとかホワイトドット等とか何も無いシンプルなもの。
ハンマーを起こすとファイアリングピンが見えます。
別パーツで組み込まれているファイアリングピンはダミーですが、内側にバネが入っていて押されてもぴょこっと戻ります。
アンビ(両側)タイプのセイフティ・レバーも巨大。
操作自体は丁度良い固さなのですが、銃を握ってる指からは遠くて何と無くスムーズに操作できないなー。
ハンマーが起きている時にセイフティにすると、トリガーを引いてもスカスカになり撃てなくなります。
レバーを下げてセイフティにすると、「JASG LayLax」の文字が見えます。
くどいですが、シリアルナンバーは一部加工して見えなくしています。
この銃の売りの一つが、フルストロークのブローバックです。
スライドの後退量がこんなにあるのかと驚かされます。
マガジン・リリースボタンは実銃の通り、大きな図体の銃な割には簡素で小さく先端が丸っこいので、正直押し難いです。
マグナムリサーチ社のマークが入っているグリップパネルは、左右とバックストラップ部分とで繋がっている一体成形。
光沢のあるプラ製で、ツルツルしていて手の食いつきは良くないですね。
グリップパネルは実銃通り、グリップ底部の穴に細い棒(私は六角レンチを使いました)を挿してリテイナーを押し上げるとロックが外れるので、そのままグリップパネルを後方にずらすとグリップパネル全体が外せます。
LayLaxデザートイーグルの付属品は、マガジンにCO2カートリッジを装着する時の六角レンチ、ホップアップ調整用の細い六角レンチ、BB弾ローダー、それと予備シリンダーASSY。
CO2カートリッジのマガジンへの装着は、マガジン横から差し込んで装着するタイプ。
これはCO2カートリッジを真下から装着するタイプに比べて安全と言われています。
CO2カートリッジを装着して六角レンチで締め付ける時には、一瞬「ブシュー」とガスの漏れる音がするものですが、このマガジンではガス漏れの音は極小で優秀です。
「プシュ」と小さな音がするだけで、恐怖感は皆無です。
マガジンの装弾数は19発。
構造的に仕方ないのでしょうが、フロンガス仕様は26発だったので、ちょっと不満。
BBローダーも同じ物ですが、19発だとなんとか一回で装填出来ます。
でもまあ、市販のBBローダーをお持ちの方なら、そっちの方が装填は簡単かも。
ホップアップ調整は、チャンバーの上部分に付属の六角レンチを差し込んで行います。
これが最初はどれ位回したか分からないし、グルングルン回るし調整に時間が掛かります。
その割には、結構シビアな調節が必要です。
通常分解は、バレルロックを固定しているピンをフレーム反対側から押し上げると、ロックが外れるのでバレルロックを押し下げます。
すると巨大なバレルとスライドが、スルスルと前方に抜けます。
2本仕様が独特のリコイルスプリングです。
それにしてもバレルがデッカイ。
スライドストップ・ノッチには、ノッチの削れ防止の金属製パーツが埋め込まれています。
これで、ガンガンにスライドストップさせても大丈夫です。
ただですら大き過ぎる銃なのに、グリップがツルツルで持ち難さ倍増です。
スライドは軽量でスライドの引きも軽い仕様なのは意外。
パワーのあるCO2を手に入れたのだから、もっと重くて重い引き心地でも良かったのでは?
まあ、あまりハードにしたら壊れちゃうのかな?
トリガーの引きも軽くて、扱いやすいです。
肝心のブローバックは、さすがに軽快ですね。
ただフルストロークのブローバックが災いしてか、ビシッとくる衝撃が手に伝わりにくいかな。
軽量なスライドなのも、ガツンと重いリコイルショックを生んでない感じ。
感覚としては、マルイ製デザートイーグルの様な手の上で暴れるブローバックの強力版を期待したのですが、普通のCO2ガスガン的な優等生ブローバックになってる。
ちょっと期待しすぎた感があっのですが、これはLayLaxさんの発売予告公式Youtubeが悪い。
「これはヤバイ」とか、寿命を延ばすよりは、強力なリコイルを残して寿命が短くなる分、予備シリンダーを付属するとか。
期待するよね~!過剰に。
逆にCO2ガスの消費量は、巨大なスライドのわりにはそんなに酷くない。
BATONさんのCO2ガスガンの燃費が、カートリッジ1本で100~110発程度に対してLayLaxデザートイーグルは、80~90発位。
ただ連続射撃時の初速の下がり方は、真夏にしては、やや大きいかな。
まあとにかく多少寒くてもガンガンに使えるデザートイーグルは面白い。
存在自体が面白いし、こんな巨大な銃をブローバックさせながら撃つのは楽しいですよ。
距離 10m 半径2cm刻みの円(横幅A4サイズ)
0.20gBB弾 10発
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