

S&T ARX160 スポーツライン CB
電動エアガン
可変ホップアップシステム
全長 565-800mm
重量 2417g
装弾数 約300発
価格 14、000~16、000円かな (実売価格)

海外製のエアガンを取り扱うショップも増えてきて、しかも国産には
無いモデルも多く 魅力的に感じます。
と言っても、その筋の知識はまるで無くて、しかも過去の残念な経験が
思い出され 二の足を踏んでしまうのですよね。
まあ残念な経験と言っても、価格の安い手頃な物にしか手を
出さない自分も 悪いのですが、なかなか高額な買い物は勇気が要ります。
と言う事で、今回も低価格重視で探してみました。
で、「S&T製 ベレッタ ARX160」をチョイス。
実銃のARX-160はイタリアのピエトロ・ベレッタ社が2008年に発表した
アサルトライフルで 射手の右利き、左利きに対して完璧に対応していたり、
銃身の交換が簡単に出来る等 ユニークな構造を持っています。
ポリマーが多用され軽量で、折り畳み式のストックでコンパクトに
持ち運びができます。



S&Tは、比較的新しい香港のエアガンメーカーらしいのですが、評判によると
「まとも」という事なので、ならばと・・・・でも最初から高い買い物は出来ないので
手始めはお安い物で。
S&TのAR160にはグレードがあって、私が選んだ「スポーツライン」は1番ベーシックな
廉価モデルでした。(どうりで安いと思った!!)
最初からバッテリーと充電器が付属していて、楽天市場での実売価格は
マルイのスタンダード電動ガン「M4A1カービン」本体のみの価格より1万円以上
安かったです。
まさに廉価中の廉価版か。・・・・なんだか不安になってきましたが、いいか・・・。
ちなみに他のグレードには、電動ブローバックタイプ等があるみたいです。
(ベーシック・グレードと比べると価格差も大きいですけど。)
で、さっそく箱から出してって・・・・何だか箱も中の緩衝材もチープ感漂うな~。
まっ安かったと言う先入観がそう思わせるのだと言い聞かせ。
箱の表には、初速を10回計測した性能表のシールと、箱の中身の商品シールが
貼られてますが、商品シールにはAR160とARX160と二通り書かれていて
どっちがこの銃の名前やねん!!と突っ込みたくなります。(実銃はARX160だけど)

ぱっと見た第一印象は、光沢のあるプラスチックそのままのボディが・・・・
ある程度予想していたとは言え、なんともチープ。
質感としては、国産10才以上用電動ガン位でしょうか。
実銃も樹脂が多用されているので、もう少しテカテカ感が抑えられていれば
そんなに悪くなかったと思うのですが。
ただ、このARX160は刻印が全く無いので、ちと殺風景ですね。
以前は刻印があったらしいのですが、仕様変更で無くなったみたいです。
持った感じも「軽っ」という印象。実銃でも銃弾を装てんして無い状態で3㎏位なので
滅茶苦茶軽いってわけではないですが、バランス的にももう少し重い方が良いな
とおもいました。
ボディカラーは CB=コヨーテブラウン。ちょっと薄めの茶色。
イメージ的には、ベルギーのFNハースタル社製SCARに似たスタイルの
ARX160ですが、直線的なスタイルのSCARに比べて、
ややぽっちゃり感がありますね。


これは、アンダーレイルに付けられた、ハンドガートになっている
レイルカバーを 含めたデザインが、そう感じさせるのでしょう。
このカバーに隠れている部分のレイルは、通常のレイルより幅が広く
GLX160グレネードランチャー装着用レイルになっているのですが
残念な事に、今のところグレネードランチャーは発売されていません。

残念続きな話をすれば、左右に付いてるレイルは金属性ですが
フレームトップ全体に伸びるマウントレイルはプラ製。
耐久性は不安になりますね。

マズル先端のフラッシュハイダーもプラ製。取り付け部分は
14mm逆ねじなので 試しにマルイのサイレンサーを付けてみましたが、
難無く装着出来ました。

実銃同様に、両側にある矢印のレバーをスライドさせながら銃身を
「えいっ!!」と 引っ張ると、簡単に銃身を取り外す事が出来ます。
これはメンテナンス時には楽ですね~。

リアサイトは折りたたみ式で、矢印のボタンを押せば跳ね上がります。
これもプラ製ですが、作動はスムーズです。

ビープホール式のリアサイトは独特で、円盤状に開けられた6個の
大きさの異なる穴を選択するタイプです。
「1」の穴が1番大きくて、近距離射撃用。時計回りにまわしていくと
穴がだんだん小さくなります。
「6」が1番遠射用で、穴は1番小さくて「1」と比べると穴の位置も
やや上の方に開いています。

フロントサイトも同様に折りたたみ式。
上下左右の着弾修正が出来ます。

ストックの長さは、ロックリリースレバーを引きながら、4段階に
調節が出来ます。

また、折りたたむ事が出来るので、非常にコンパクトになります。

ストックをいっぱいに引いた状態から、ロックレバーを手で押し下げてやると
ストック後部が引き抜けて、バッテリー収納部が出てきます。
写真に写っているのが、本体に付属のバッテリーと充電器です。
バッテリーには、8.4V 1100mAhと書かれています。
バッテリーのコネクターはマルイ製ミニSタイプと同じです。
実際マルイニッケル水素バッテリーで撃ってみましたが、
ちゃんと作動しました。

ホップアップの調整は、コッキングハンドルをいっぱいに引くとボルトは
開いたまま ロックされるので、その状態で矢印のダイヤルを
回転させて行います。
ただ、エジェクションポートは狭く、ダイヤルもやや重いので
ちょっとコツが必要か。
広くなってる部分から人差し指を、ダイヤルの上にくる位に突っ込み
指の腹で回してやるのが、1番楽だったかな。

オープン状態のボルトを解除するには、トリガーガード底面の
リリースボタンを 押します。
但し、このボタンはマガジンのロック・リリースも兼ねているので
マガジンを押さえていないと、外れてしまいます。
これは、ちょっとおかしな構造ですよね。
なのでマガジンのリリースボタンは、赤丸部分のアンビタイプのボタンと
合わせて 三か所になります。

マガジンは300発ゼンマイ式多弾マガジンが付属。
お座敷シューターとしては、ジャラジャラと音がしない通常のマガジンの方が
好みなのですが、「撃ってなんぼ」という、明確に性格付けされたこの銃には
多弾マガジンが正解なんでしょう。

セレクターもアンビタイプ。グリップしてる親指で押し下げれば
「セイフティ→単射→連射」の流れは非常にスムーズに行えます。
少し重めの操作感が、心地いい位にです。
ただ、逆方向へは、その重さが災いします。
実射
外観に関しては、ベーシックな廉価モデルで徹底的なほどコストを
抑えていると 考えれば、あまり注文をつけるのも野暮ってもんですかね。
射撃音は、聞きなれたマルイ製電動ガン的に「キュパパパパッ」と
軽快な感じ。 若干賑やかかな。
集弾テストは、新品箱だし状態から少しホップ調整して
慣らし的に1マガジン(約300発程度)撃っただけの状態だったのですが
「なんじゃこりゃー!!」と思わずにはいられない凄い纏まり。
まぐれか?
と、続けて撃ちましたが、同じ様な結果に。
これがバッテリーと充電器付属で一万円台で購入出来る、18才以上用
電動ガンとは・・ S&T恐るべし。
S&T製電動ガンは初めてなので、この銃がたまたま「あたり」だったのか、
それとも これがS&Tの実力なのか、分からないのですが
色んな意味で、目から鱗が落ちる思いです。
これは、サバゲーを始めるので電動ガンが欲しいけど、サバゲーが出来る
性能を有しながら、でも出費は極力抑えたい・・・・と言う方にはピッタリかと。
また、この銃にはUFCという会社の180日間製品保証サービスが
付いているので 初期不良や故障にも安心です。
あと不安があるとすれば耐久性ですが、これは未知数ですよねえ~。

距離12m 半径2cm刻みの円 0.25gBB弾セミオート10発

初速は性能表通りで、0.2gBB弾で90m/s位。
国産エアガンと同じ位です。
連射サイクルは、秒間12発程度とマルイ製スタンダード電動ガンに
比べると 少し遅いですね。