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アメリカ軍が1985年に採用した U.S.M9（ベレッタM9） は、イタリアのベレッタ社が開発した Beretta 92F を基にした9mm口径の自動拳銃です。
それまで長く使われていた M1911A1 に代わり、NATO規格の9mm弾に統一する目的で行われた「XM9トライアル」を勝ち抜き、制式拳銃として選ばれました。
最大の特徴は、ベレッタ独特の オープントップ・スライド。
この構造により排莢不良が起きにくく、スムーズで信頼性の高い作動を実現しています。
また、15発の大容量マガジン、デコッキング機能付きセーフティ、DA/SAトリガーといった安全性と実用性を両立する装備を備え、兵士から高い評価を受けました。
反動が穏やかでコントロールしやすく、命中精度も安定していることから、訓練でも実戦でも扱いやすい拳銃として長年使用されてきました。
さらに映画・ドラマ・ゲームへの登場も多く、アメリカ軍の象徴的サイドアームとして世界的な知名度を獲得しています。
現在は SIG SAUER M17 への更新が進んでいるものの、M9はその美しいデザイン、信頼性、歴史的価値から、今もなお多くのファンに愛され続けている名銃です。
特徴的なベレッタM9や92Fは、80年代〜90年代のアクション映画において、**「正義の味方の相棒」**という不動の地位を築きました。
一般的なオートマチックピストルと違って、M9のスライド上部は大きく削られバレル(銃身)が露出していて独特。
曲線部分の美しさは、さすがイタリア・デザインと言える優雅なものです。
そんなM9をエアガンで愛でるなら、ウエスタンアームズ製のカーボンブラック系がお勧め。
カーボンブラックとは、他のエアガンメーカーでも見られるヘビーウエイト・モデル(ABS樹脂に金属粉を混入させて成形したもの)の最終進化系と言える素材のこと。
カーボンブラックの見た目の金属感と重量感は、他のヘビーウエイトモデルの追従を許しません。
さらに、カーボンブラックにブラスト処理や黒染め加工、エイジングやダメージ加工を施した物は、もう本物やん！という質感です。
ウエスタンアームズ社は、ベレッタ社と正式契約しているのもポイントが高い。
滑らかでスムーズな操作感や、ヘビーウエイトのスライドとマグナブローバック・システムが生み出すドンと重いブローバックは迫力があります。
ただ、一丁一丁丁寧に作られているために、価格は高めです。
愛でたりもするけど、エアガンだからガンガン撃ちたい！と言う欲張りな貴方にはKSC製がお勧め。
丁寧な仕上げで質感や刻印類も良い。
使い方によって、ABSモデルとヘビーウエイト・モデルの2種類が用意されているのも有難い。(価格差もけっこうあるし)
精密チャンバー搭載で実射性能も高く、幅広いニーズに応えるM9です。
さらに近年新たに加わったCO2モデルは、ウインターシーズンでも元気なブローバックと弾の飛びを提供してくれます。
ただしKSC製M9のグリップパネルのマークだけは、萎えるな～。
エアガンは撃ってなんぼ！を体現しているのが東京マルイ製。
といっても質感やリアル感が、まるで無いってわけでもない。
まあ、実射性能やサバゲーでの使い勝手で選択に迷ったら「マルイ製を選んでおけば間違いない」と言わしめる、誰もが認めるメーカー。
10才以上用コッキング・エアガンも凄いのが発売されました。
コッキング・エアガンとは、手でスライドを引く事で圧縮空気を作り、弾を発射するエアガンの事。
クラウン製M9は、なんとコッキング・エアガンでは珍しいスライドストップ機能を搭載。
これは10才以上用コッキングでは、今までにない機能です。(厳密には、遥か昔に何処かのメーカーであったような気がするが)
スライドストップ機能とは、全弾打ち尽くした後にスライドを引くと、スライドが開いた状態を保持するというもの。
マガジンを交換してリリースレバーを下げれば、スライドが前進するという実銃同様の作動も楽しめる。
クラウン製M9は、10才以上用コッキングの中では、実射性能も優秀で優等生的な存在です。
最後に：M9は「永遠の相棒」である
最新の銃は軽くて高性能かもしれません。しかし、ベレッタM9が持つ「鉄と油の匂いがしそうな雰囲気」は唯一無二です。
スライドを引いて初弾を送り込む。 その瞬間の「チャキッ」という音だけで、誰もが映画の主人公になれる。または戦場の真っただ中に放り込まれた様な感覚。 それがベレッタM9というエアガンの魔力なのです。
まだ手にしていない方は、ぜひ一度そのグリップを握ってみてください。きっと、イタリアの種馬の虜になるはずです。