

マルイ FNX-45 タクティカルブラック
ブローバックガスハンドガン
可変ホップアップシステム
全長 220mm
重量 830g
装弾数 29発
価格 17,800円 (税別)

実銃FNX-45タクティカルは、ベルギーの銃器メーカーFN社(現在はFNハースタル社)が
開発した、45ACP弾を使用するポリマーフレーム・セミオートピストルです。
元々は2005年にUS-SOCOM(アメリカ特殊作戦軍)の特殊部隊用次世代ピストル選考
プログラムのために開発された銃ですが、プログラム自体が中止になってしまいました。

SOCOMと言えば、1995年に正式採用されたドイツH&K社のUS Mk.23 Mod.0
「ソーコム・ピストル」が有名です。(写真右側)
SOCOMがトライアルで出した条件、高精度と耐久性と拡張性をクリアする銃を作ると
こんなに大きくて重くなっちゃいました的な銃。
いくらサイドアーム以上の運用を想定したとは言え、流石に度を越えてたようで
現場からは不評だったらしいです。
そんなMk23に比べればFNX-45は、かなりコンパクトに感じますが
H&K HK45と同様に、SOCOM臭がプンプンしてる銃ですね。
まあ、同じSOCOMのトライアルの為に開発した銃だから当然といえば当然なんですが。

で、さっそく今回のマルイ、FNX-45タクティカルを見ていきましょう。
外観はスライドが細かいザラッとした質感と、フレームとの色合いの違いで
ポリマーフレームオートを見事に演出してますね。
実銃通りの太くてしっかりとした刻印とか、実銃がポリマーフレームだけに
綺麗に消し去る必要のなくなったフレームのパーティングライン(貼り合わせ痕)など
これ系の銃はマルイさんと相性バッチリですな。(あ~嫌みでなくて・・・・・)
スライドとグリップにあるマークは実銃に似せたマルイオリジナル。
でも雰囲気はかなり寄ってます。
スライドから突き出たバレルは、サプレッサー装着用のスレッデッドバレル。
耐久性をもたせるため金属製なのが本気度を感じます。

スライド上のフロント&リアサイトも、サプレッサー装着時でも照準出来る様に
背が高くなっています。
プラ製なんですが、ドットは蓄光タイプになっています。

バレル先端のマズルプロテクターを外すと、16mm正ネジが出てきます。

で、オプションパーツのタクティカル・サイレンサーを装着すると
こんな感じ。
これはアルミ製で全長123mm 重量594gと、かなり軽量コンパクト。

これ位の径のサイレンサーなら、装着してもサイティングに全く影響はなく
このタクティカル・サイレンサー自体が軽量なので、射撃中も先っぽが振られる
なんて感覚も無いので使い易いです。
まあ、ブローバックガスガンの場合は発射音の消音効果より
作動音が賑やかなので、見た目優先ってとこかな。

スライド上部のスライドカバーを外すと、オプションのマイクロプロサイトを
ダイレクトに取り付け出来るマウントがあります。

純正オプションのマイクロプロサイトなら、六角ネジ2本で簡単にジャストフィット装着
出来ます。

なんかドットが、ぼや~と写ってますけどホントはもっとシャープで鮮やかな赤なんです。
写真に撮るの難し~のです。
マイクロプロサイトを装着しても、ノーマルサイトでも照準出来る仕様なのですが
ノーマルサイトが邪魔な様な、そうでもない様な微妙な感じ。

最近のタクティカリーな銃なら必須アイテムの交換可能なグリップの
バックストラップは4種類が付属しています。
SとMの2サイズで、それぞれにセレイションのパターンがチェッカータイプと
リブタイプの2種類。合計4枚付属しています。
バックストラップの取り換えは、めくって?がしてレールに沿ってはめ込む簡易的な方法。

実銃FNX-45の装弾数は、45ACP弾を15発。
それを思えばかなり握り易いグリップといえますが、私の様な指の短い方や手の小さな
方だと、やっぱり太いなと感じると思います。
バックストラップをMからSに変えてみると、見た目以上にしっかり握れる様になって
ちょっと感動。
まあ、9mmオート並みとはいきませんが、45口径のダブルカラムマガジンにしては
なかなかのフィット感で、しっかり握れる感が増して良いですねえ。

ダイカスト製マガジンの装弾数は29発。
マルイのマガジンは、BB弾をマガジンリップからではなく
マガジン・フォロアーのレイル溝の一部分から投入するという、ある意味
画期的な方法。
欠点としては、BB弾を投入する際にマガジン・フォロアーを最初から
最後まで、ずっと目一杯下げていないといけない事。
バネも強めということもあって、若干辛い。
大型で前方に少し突き出た形状のマガジン・ボトムは
グローブをしていても、確実なマガジンの抜き差しが出来ます。

マガジンキャッチ・リリースボタンは、左右どちらからでも押せるアンビタイプ。
しかもボタン自体が円ではなく横長な形状なので、グリップしている親指でも
人差し指でも押し易く、マガシン・チェンジの際の多様なスタイルに対応出来ます。

アンビと言えば、スライドストップ・リリースレバーもセイフティ・レバーもアンビタイプ。
非常に便利なのですが、このレバーどうしが引っ付いて並んでるので
グリップした手の指でスライドストップ・リリースレバーを操作する時に
セイフティ・レバーが若干邪魔。


セイフティ・レバーにはデコッキング機能が備わっています。
ハンマーが起きている時にセイフティ・レバーを押し下げると(上の写真中央)
ハンマーはハーフコックの位置まで、安全に戻ります。(上の写真右側)
ハーフコックの位置からでも、ダブルアクションで撃つ事が出来ます。
セイフティは、ハンマーが起きている時でも落ちている時でもオンに出来ます。
セイフティにするとトリガーがフリーになって、撃つ事が出来ません。

フレームには、20mmピカティニー規格のアンダーマウントレイルを装備。
がたいが良いので、フラッシュライト等を装着しても綺麗に収まりますなあ。

スライドを外すには、まずマガジンを抜いてからスライドをホールドオープンさせます。
(マガジンを抜く前にスライドを引けば、自然とホールドオープン状態になるのですが
安全性のためか、マニュアルでは先にマガジンを外せとあります。)
この位置でテイクダウン・レバーを下方に90度回転させると、スライドが
前方にスルリと抜けます。

スライドを外すとチャンバーの真下にホップアップ調整ダイヤルがあるので
ホップ調整が出来ます。
スライドストップ・リリースレバーが引っ掛かるノッチ部分は、内側が金属パーツで
補強されているので、ノッチが削れる心配はありません。
思う存分、ホールドオープンを楽しめます。

フレーム内側もガッツリ金属パーツが入っているので、剛性感は高いです。
実射
ハイキャパ系大型45オートという事で、必然的にグリップは太くなってしまうのですが
例えばガバメント系のハイキャパに比べれば、縦方向が短いので
その分握り易いとは思います。
バックストラップの交換で、さらに印象がちがってきます。
とは言え、エアガンの場合は・・・特にマルイさんの同じガスブローバックハンドガンなら
実射性能はほぼ同じ。
実戦で、ただ単にサイドアームとして腰にぶら下げておくならもっとコンパクトで軽い
グロックとかでいい様な。
実銃と同様に、通常のハンドガンよりもっとアグレッシブな場面で真価を発揮する銃ですね。
大型オートマチックのブローバックは、大きいがゆえに「もっさり」とした感触になりがちですが
今9月後半の季節ですが、タンッ タンッと気持ち良く撃てます。
「ドンッ」とした重さや「ビシッ」とした鋭いリコイルショックとは表現し難いですが
ブローバックスピードは早くて、不愉快になることは無いです。

別売のタクティカル・サイレンサーは、まあブローバックガスガンは作動音が大きいので
消音効果は、多少発射音がこもった音になる程度。
ですが別の使い方として、分解して手前の消音材のスポンジを取り外し
代わりに他社製の小型トレーサーを装着すると夜戦仕様に早変わり。
今の所(2020/9/23)16mm正ネジ用の純正フルオートトレーサーは無いので
こんな事しちゃいます。
ただこれは、非公認なので、自己責任でございます。


初速は真夏で78m/s程度。今の季節だと写真上の様に、平均して75m/s台
試しに5発連射した直後に計測すると、写真下の様に72m/s台まで落ちます。
この銃に限らず、ガスガンは冷えにはデリケートなんですよね。
フラットで安定した飛びは、さすがマルイさん。
特殊部隊よろしく、いろんなアイテムを装着して楽しむなら最適な一丁。
その為の補強もされていますし、タフなやつです。

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