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レビュー KSC U.S.M9 ABS CO2ブローバックガスガン

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実銃のお話し
 

実銃のモデル92は1975年にイタリアのベレッタ社が開発した9mmパラベラム弾を使用するオートマチック・ピストルで、その後幾度となく改良が施され、92Fとなり1985年アメリカ軍に「M9」として制式採用されました。

スライド上部が大きく切り取られ、バレルがほとんど露出している独特のスタイルはジャム(排莢不良)を起こし難く信頼性が高いとされる。

ショートリコイルはプロップアップ式で、一般的なティルトバレル式の様にバレルが上下に傾く動きが無いため命中精度が高いとされていますが、小型化が難しく部品点数も増えるため、現在のオートマチックピストルでは、あまり採用されていません。

データと銃の特徴

KSC U.S.M9 ABS CO2ブローバック

CO2ブローバックガスガン

可変ホップアップシステム

全長   216mm 

重量   850g

装弾数    24発

価格   32,450円 (税込み)

この銃の特徴
〇既存のブローバックガスガンM9をCO2化したモデル
〇CO2のお陰で安定した射撃を続けられる
〇実射性能の高さは受け継がれていて優秀

 

 

 

 

 

外観レビュー
 

KSCさんのCO2化シリーズ「システムゼロ」搭載のブローバック・ガスガンも少しずつ種類が増えてきましたが、ぜひ、今後もシステムゼロ・モデルを拡大して頂きたいですね。

今回レビューするシステムゼロ・U.S.M9は、ヘビーウエイトモデルとABSモデルの二種類が発売されています。

ヘビーウエイトモデルの方が重量感があり、仕上げの質感の雰囲気も良いのですが、ABSとの定価の価格差が8,000円以上もあります。

それとABSの方が取り回しが良いし、スライドが軽いので作動性も良い。

コレクターでなければ、マット仕上げのABSもそんなに悪くないですし。

なので今回はABSモデルのレビューです。(まあ、お財布の事情もありますが。)

そんなABSモデルですが、エアガンとしての外観仕上げは綺麗で、金属製パーツとの相性もまずまず。

スライドやフレームの刻印はさすがKSCさんと言える物で、文字の太さ等かなりリアルな雰囲気です。昔からKSCさんの刻印の良さは、定評がありますね。

それに反して、グリップパネルのマークは「大人の事情」でKSCオリジナル。

にしても、同じ「大人の事情」のマルイ製M9のマークの様に、形状を実銃に寄せて欲しかった。

デカデカと「KSC」はないでしょ!。

まあ、割り切りが良い!と言えばそうですがねえ。

ただ、実銃用グリップが装着可能なので、リアル志向の方は本物にするのも手ではあるけど、また出費がね。

M9のスライド上面はラウンドした形状なので、リアサイトもやや小ぶりサイズ。

ホワイトドットも小さ目ですが、真っ白で綺麗に色入れされた3ドットは狙い易い。

マズルにはライフリングが再現されています。

インナーバレル先端は、マルイ製モデル等よりはマズルから奥の方にあり、着色もされているので目立ちません。

スライドのセイフティレバーはアンビ(両側)タイプ。

ハンマーが落ちている時にセイフティにすると、トリガーはスカスカになり撃てません。

ハンマーが起きている時にセイフティにすると、デコッキング機能でハンマーは安全に落ちて、トリガーはスカスカになります。

セイフティを解除すれば、そのままトリガーを引いてダブルアクションで撃てますし、指でハンマーを起こせばシングルアクションで撃てます。

ファイアリング・ピンは、セイフティにすると実銃同様にピン後端が上を向くギミックが再現されています。

まあ、セイフティにするとハンマーが落ちるので、このギミックは見え難いのですが、指でハンマーを起こしてやると見れます。

CO2マガジンの底部には、マガジン・バンパーに見える位大きなマガジン・ベースが装着されています。

これはCO2化に伴い、延長されたマガジン底部をカバーするためのもの。

やはりCO2マガジンは、ある程度の長さが必要みたいですね。

 

BB弾の装てんは従来どおり、マガジン・フォロワーを一番下まで下げるとロックが掛かるので、その状態でマガジン・リップからBB弾を供給します。

そして、フォロワー前面のボタンを押してロックを解除すれば、終了。

CO2カートリッジは、マガジンの底部から装入するタイプ。

マガジン・ベースとプッシュナットを外してから、カートリッジを装入しプッシュナットを取り付け、付属の六角レンチで締め付けます。

カートリッジを締め付ける際には、マガジン側のノズルがカートリッジ先端を貫通する時にプシュッ!と音がしますが、このM9マガジンの場合音がとても小さく一瞬だけなので、安心です。

最近は「プシュ!」の音が小さい優秀なマガジンが増えてきましたね。

ホップアップ調整は、付属のホップ・アジャスターを使います。

スライドをホールドオープンさせてから、チャンバーのギザギザとホップ・アジャスターのギザギザをピッタリ嚙み合わせから左右に回せばホップアップを調整出来ます。

右に回すと弱く、左に回すと強くなります。

スライドを外さなくてもホップアップ調整出来るのは、便利ですね。

通常分解はマガジンを抜いて、フレーム右側のディスアッセンブリー・ボタンを押しながら、フレーム左側のディスアッセンブリー・レバーを下げれば、スライドが前方に抜けます。

ディスアッセンブリー・レバーを下げると、隠れていたKSCのロゴがありました。

社名や業界団体JASGの文字を目立たなく刻印しているのは、KSCさんの伝統ですね。

だから余計にグリップのマークが気になるのですが。

バレルユニットとリコイルスプリングは、簡単にスライドから取り外せるので、これで通常分解は完了。

 

実射

スライドの操作感はとてもスムーズだし、引いたスライドが戻る強さもエアガンとしては丁度良いテンション。

トリガーを引いてハンマーが落ちる時の、切れの良さもKSCさんならでは。

どのメーカーも同じですが、M92FやM9はスライドがラウンドした形状な上に、スライド後部にマニュアル・セイフティが装備されているので、大きなブローバック・エンジンを載せにくい。

なので大体ブローバック時のリコイルショックは、メーカー最大級モデルよりは、やや大人しくなっています。

しかも、今の所KSCさんのCO2モデルは、リコイルショックの強烈化ではなく、気温の変化に左右されない安定化に全振りしているので、CO2モデルに超強烈なブローバックを求めている方向きではないです。

それでも、軽快なブローバックが1年を通して長い期間楽しめるのは良い。

燃費も良くて、他メーカー強烈系モデルがCO2カートリッジ1本で100発程度撃てるのに対し、20~30発ほど多く撃てます。

実射性能もKSCさんが「精密チャンバー搭載」を謳う様になった頃から凄く良くなった。

フラットで安定した飛びを見せてくれます。

グリップのマークと、延長されたマガジンの大きなマガジン・ベースが気になるけど、総合的にはとても優秀なモデルで、CO2に超強烈ブローバックを求めないなら、お勧め度最大級モデです。

 

距離 10m 半径2cm刻みの円(横幅A4サイズ)
0.20gBB弾 10発

KSC U.S.M9 ABS CO2 18.4℃  56%
0.20gBB弾 平均初速    79.1m/s 
   
1発目  78.4m/s 
2発目  79.8m/s 
3発目  79.7m/s 
4発目  78.8m/s 
5発目  78.9m/s 
   
計測機G-FORCE BB POWER TESTER     

0.20gBB弾の初速は、適正ホップ時の数値です。  

 

気温18.8℃の中、マルイ製最新ブローバックモデルのP320と秒間2発の連射時の初速の低下を比べてみました。(マガジンの温めは無し)

流石にマルイ製最新モデルだけあって、CO2-M9と初速の低下具合は同程度ですが、そもそもCO2とHFC134aでは、スタート時の初速からして全然違います。

撃っていても、ブローバックの元気さが全然ちがいます。

最後まで軽快なブローバックで撃てたのは、CO2ならでは。

 

 

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