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🌍 ノンフロンガスの利用は、環境に優しい選択肢
ノンフロンガスは、主にガスガンに使用される環境に優しいエアガンガスとして注目されています。ノンフロンガスの使用により、フロンガスに比べて温暖化係数を低く抑えることができ、環境への配慮がされているという点が大きな特徴です。
このようなメリットがあるため、多くのエアガンユーザーがノンフロンガスを選択し、使用しています。
マルイ製「ノンフロン・ガンパワー」は、地球温暖化係数(GWP)がわずか1のHFO1234zeとLPGを独自に配合したガスです。
従来のHFC134aガス(GWP=1430)やHFC152aガス(GWP=124)と比較して、環境への影響が大幅に軽減されています。
このような低GWPのガスを使用することで、エアソフトガン愛好者も地球環境への配慮を実践できます。
(地球温暖化係数=二酸化炭素を基準「1」として、放出された気体の濃度あたりの100年間の温室効果の強さを比較して表したもの。)
✅ GWP(地球温暖化係数)比較一覧表
ガス名 | 化学式 | GWP(100年) | 可燃性 | 備考 |
---|---|---|---|---|
CO₂(二酸化炭素) | CO₂ | 1(基準) | 非可燃 | 地球温暖化係数の基準物質 |
HFC‑152a | C₂H₄F₂ | 124 | 可燃性あり | 低GWPのHFC、ガスガンガス |
HFC‑134a | C₂H₂F₄ | 1,430 | 非可燃 | 従来の冷媒/ガスガンガス |
HFO‑1234ze | C₃H₂F₄ | <1(約0.07) | 非可燃〜弱可燃 | 次世代冷媒/ノンフロンガス |
LPG(プロパン) | C₃H₈ | 3 | 可燃性強い | 高圧・パワー向け・安価 |
LPG(ブタン) | C₄H₁₀ | 4 | 可燃性強い | 低圧で扱いやすい |
🌍 ノンフロン ガンパワーとHFC134aガスの違い比較
ノンフロンガンパワーと従来ガスガンに使用されてきたHFC134aガスは、その性質と用途において明確な違いがあります。
ノンフロンガンパワーは、特に環境への影響を軽減するために設計されており、温暖化係数が低く抑えられています。
一方、HFC134aガスは長年にわたってガスガンのスタンダードとして使用されてきた実績があり、安定した性能を提供します。
ノンフロンガスはメーカーによると、従来のHFC134aガスと比較して作動性や弾速が平均10%前後低下する可能性があります。
つまりHFC134aガスに比べるとガス圧が低いという事になります。
またHFC134aガスは不燃性であるのに対しノンフロン・ガンパワーは可燃性です。
ただ、通常のエアガンユーザーが遭遇するような状況では、可燃性に関するリスクは非常に小さいと考えられます。
しかし、安全な使用を確保するためには、常にガスの取り扱いには注意を払い、火気の近くでの使用や保管を避けることが推奨されます。
これにより、事故やトラブルを未然に防ぐことができ、安心してエアガンを楽しむことができます。
これらの違いを理解することで、ユーザーは自身のニーズと環境への意識に基づいて、最適なガスを選択することが可能になります。
✅ 飽和蒸気圧(気化圧力)比較表
※基準温度:25℃(室温)
ガス名 | 化学式 | 飽和蒸気圧(25℃) | 備考 |
---|---|---|---|
HFO‑1234ze | C₃H₂F₄ | 約 0.29 MPa(≒3気圧) | 非可燃、GWP < 1 |
プロパン | C₃H₈ | 約 0.88 MPa(≒8.8気圧) | 高圧・可燃性 |
ブタン | C₄H₁₀ | 約 0.22 MPa(≒2.2気圧) | 低圧・可燃性 |
HFC‑134a(従来ガス) | C₂H₂F₄ | 約 0.57 MPa(≒5.7気圧) | 中圧・非可燃・高GWP |
⚙️ 性能と使用感
「ノンフロン・ガンパワー」は、従来のガスと同様に注入式エアゾール缶で提供され、東京マルイ製のガスガンに使用されているゴムや樹脂のパーツを痛めない設計となっています。
これは、マルイ製ブローバックガスガンのV10ウルトラコンパクト、弾は0.2gBB弾を使用して、気温28.4℃ 湿度78%の中で約1秒間隔で全弾発射した時の初速の変化の表です。
初速とは弾の威力を、弾が銃口から発射された時の弾のスピードで表したもので、今回はm/sの数値です。(一秒間に進む距離を数値化したもの)
従来のHFC134aガスやHFC152aガスと比較して弾速が平均10%前後低下すると公表されている通り、ノンフロン・ガンパワーは少し低い値です。
ブローバックの感触も、少し弱く感じますね。ただ作動性が極端に低くなる事はありませんでした。
それに対して、ノンフロン・ガンパワーと同じHFO1234zeとLPGを配合したガスの、S&T製ダンガン ハイパーガスはHFC134aガスと同等の性能を出しています。
これは2つのガスの配合比率の違いによるものでしょうか?そこまでは記載されていないので、判りかねますが。
こちらもマルイ製ブローバックガスガンのAKMを使用して、同じ様に計測したものです。
これもノンフロン・ガンパワーが少し低い値になっていますが、HFC134aガスよりガス圧が少し低いはずのHFC152aガスが高い数値になっているのは意外です。
🎯 まとめ
着々と進んでいるフロンガス全廃の動きは、環境問題の解決と安全性の向上を目的とした重要な転換点です。
ノンフロンガスの導入により、エアガン業界は大きな変化を迎えています。
ガスガンにおけるノンフロンガスの使用は、ガスの安定した供給と温暖化対策への貢献をもたらしています。
この変化は一時的に市場価格に影響を与えることがありますが、長期的にはノンフロンガスの使用がスタンダードとなり、エアガンの利用がより持続可能なものになると期待されています。
フロンガスの全廃は、一部のユーザーにとっては新しいガスへの移行が課題となるかもしれませんが、環境を考慮した製品の選択は、消費者の間で広く受け入れられるでしょう。
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