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特集 エアガン用ガスの今後は?HFC134aからノンフロンガスHFO1234ze/LPGへ

エアガンレビュー 特集 エアガン用ガスの今後 HFC134a HFC152a代替フロンからノンフロンガス HFO1234zeへ

エアガン用ガスの今

皆さんご承知の通り、フロンガスは燃え難くく人体に無害と言う事で広く普及してきましたが
オゾン層を破壊し温暖化効果も有る事が分かり、国際的に規制が厳しくなっています。

スプレー缶用、エアコンや冷蔵庫の冷媒として使われていた元々のフロンガスは
既に全廃されており、現在は代替フロンと呼ばれるガスが使用されていますが
このHFC系代替フロンは、オゾン層は破壊しないものの依然として高い温暖化効果を
持っています。

ですので代替フロンについても既に、段階的に削減することが決められており
経済産業省の削減スケジュールによると、2019年を基準として2024年までに40%
2029年には70%、2036年では85%という削減計画が立てられています。

以前から冷媒用フロンガスをガスガンに流用し、使い続けてきたエアガン界も
例外なく岐路に立たされていると言えます。
今まで発売されてきたガスガン用ガスはHFC134aとHFC152aという代替フロンガスですが
近い将来、徐々に入手困難になり価格が高騰し続けて、最終的には全廃という
シナリオは避けられないでしょう。

エアガン用ガスの今後

代替フロンガスが使えなくなる以上、ノンフロンの新しいガスが必要になるわけですが
その一つは、最近普及して来た小型のCO2カートリッジをマガジンに装着して使う
ガスガンですが、これだと今までのガスガンには使えません。

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CO2ガスガン カーボネイト M45 CQP

現在代替フロンの「代替」として、もう一種類発売されているのは、マルイさんと
S&T(だけど日本製)から発売されているHFO1234ze+LPGという、ノンフロンガス。
これならば今までのHFC134aガスと使い勝手は変わりません。

また今後もノンフロンの新しいエアガン用ガスが出てくるかも知れません。

今回は代替えフロンと、現在新しく登場したノンフロンガスの性能を比較検証します。

ブローバックガスハンドガンでの初速テスト 1

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マルイ製ブローバックガスガンのV10ウルトラコンパクトを使用して
約1秒間隔で全弾発射した時の初速の変化を見てみます。

マルイV10        気温 28.4℃湿度 78%
   HFC134a  HFC152a   マルイ
 HFO1234ze 
 +LPG 
 S&T
 HFO1234ze 
 +LPG 
1発目 62.7
61.9 57.862.9 m/s 
2発目 62.2 61.8 56.862.8 m/s 
3発目 61.9 61.4 ---62.5 m/s 
4発目 61.0 61.0 56.662.0 m/s 
5発目 60.9 60.8 56.361.9 m/s 
6発目
61.5 60.8 56.461.3 m/s
7発目 61.5 60.3 ---61.5 m/s
8発目 61.3 60.6 ---61.3 m/s
9発目 61.4 60.3 54.2 61.1 m/s
10発目  ---60.2 --- 60.8 m/s
11発目 60.7 59.8 --- 60.6 m/s
12発目 60.8 59.9 56.7 60.6 m/s
13発目 60.5 59.6 55.6 60.6 m/s
14発目 60.1 59.4 55.7 60.3 m/s
15発目 60.0 59.4 55.2 59.5 m/s
16発目 60.0 59.2 55.5 59.1m/s
17発目 59.5 59.2 54.7 59.5 m/s
18発目--- 58.7 --- 58.7 m/s
19発目 59.6 58.6 54.2 58.9 m/s
20発目 --- 58.3 53.7 58.5 m/s
21発目59.6 58.1 53.8 58.5 m/s
22発目 59.1 58.6 53.6 57.8 m/s

---の部分は計測失敗

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ブローバックガス・ライフルでの初速テスト 1

マルイ製ブローバックガスガンのAKMを使用して
約1秒間隔で全弾発射した時の初速の変化を見てみます。

リッチテキストエディタ, description, ヘルプは ALT 0 を押してください

マルイAKM        気温 28.6℃      湿度76%
 HFC134a  
HFC152a  
 マルイ HFO1234ze 
+LPG  
 S&T HFO1234ze 
+LPG  
1発目 76.4 85.8 79.0 82.6 m/s 
2発目 76.0 88.2 75.7 79.1 m/s 
3発目 78.0 --- 73.9 77.6 m/s 
4発目 76.9 83.6 75.3 80.2 m/s 
5発目 75.2 --- 73.0 79.2 m/s 
6発目--- 84.6 73.7 78.1  m/s
7発目 --- --- 74.0 79.2  m/s
8発目 76.3 --- 72.1 76.8  m/s
9発目 79.8 --- 74.4 77.3  m/s
10発目 78.0 --- 73.7 76.3  m/s
11発目 73.8 --- 72.4 75.6  m/s
12発目 75.0 --- 72.3 75.8  m/s
13発目 77.3 82.1 72.8 75.4  m/s
14発目 72.7 84.2 71.4 76.0  m/s
15発目 77.0 82.4 71.9 75.1  m/s
16発目 73.1 82.1 71.0 76.4  m/s
17発目 75.6 79.6 71.4 73.7  m/s
18発目74.2 82.6 71.6 77.3  m/s
19発目 77.7 81.3 73.5 74.9  m/s
20発目 75.6 79.7 69.2 73.9  m/s
21発目73.3 82.5 70.4 75.2  m/s
22発目 72.7 80.6 71.6 73.6  m/s
23発目74.5 77.7 70.0 73.8  m/s
24発目73.0 81.5 69.3 76.9  m/s
25発目74.3 79.1 69.7 73.9 m/s 
26発目 73.6 77.6 70.0 73.8 m/s 
27発目 71.0 79.5 68.473.9  m/s
28発目72.1 79.7 69.7 71.7  m/s
29発目72.079.6 68.2 72.8  m/s
30発目 73.4 78.6 68.8 72.3  m/s
31発目 70.9 80.0 68.7 70.9  m/s
32発目72.5 77.2 69.4 71.7 m/s 
33発目 70.5 78.4 66.6 70.5 m/s
34発目71.5 79.1 64.7 72.1  m/s
35発目 72.6 80.7 65.7 67.3  m/s

---の部分は計測失敗

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ブローバックガスハンドガンでの初速テスト 2

マルイ製ブローバックガスガンのV10ウルトラコンパクトを使用して
秒間3~4発程度で、15発連射した後初速を計測して変化を調べました。

リッチテキストエディタ, description, ヘルプは ALT 0 を押してください

HFC134aHFC152aマルイHFOS&T HFO
連射前62.361.75762.7
連射後58.460.353.557.7
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ブローバックガス・ライフルでの初速テスト 2

マルイ製ブローバックガスガンのAKMを使用して
秒間3~4発程度で、30発連射した後初速を計測して変化を調べました。

リッチテキストエディタ, description, ヘルプは ALT 0 を押してください

HFC134aHFC152aマルイHFOS&T HFO
連射前76.885.976.279.8
連射後73.379.965.671.3
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現在の各種エアガン用ガス

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ウッドランド 
BB GAS 500

HFC-134aフロンガス

オゾン層破壊無し

地球温暖化係数 1,430

不燃性ガス



代替フロンのスタンダードとして多く使われてきた
HFC-134aも、今では悪者の仲間入りです。

不燃性だし、気管の弱い私には狭い室内でも影響が
無く優しいガスなので、好んで使用していただけに
いずれ無くなってしまうのは残念です。



地球温暖化係数
l l
二酸化炭素を基準「1」として、放出された気体の
濃度あたりの100年間の温室効果の強さを比較して
表したもの。

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LayLax


ハイバレットガス

HFC-152aフロンガス

オゾン層破壊無し

地球温暖化係数 124

可燃性ガス



こちらもHFC-134aと共にエアガンに使われている
代替フロンガスです。

地球温暖化係数がHFC-134aより一桁低い値なのですが
容赦なく削減されていきます。

私はHFC-152aガスはHFC-134aよりも
ややガス圧が低いという認識でしたが、今回のAKMでの
初速計測では、何故か逆転してしまっています。

今の季節が夏なので、気温が影響してしまったのか?

計測方法や計測機器の誤差等影響したのかも
しれません。

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東京マルイ


ノンフロン・ガンパワー

HFO-1234ze/LPGノンフロンガス

オゾン層破壊無し

地球温暖化係数 1

可燃性ガス



ガスガンの次世代を担うノンフロンガス。

マルイさん自身が言われていますが、ガス圧が
やや低く、作動性や初速がHFC-134aに比べて
10%程度ダウンするそうで、今回の計測でも
その様な結果が出てますね。

連射によるマガジンの冷えに対しても

あまり強くない様です。

今は夏で気温が高く、確かに撃ち応えは落ちますが
作動や初速が問題になる程では無いです。
が、季節が変わると厳しくなるかも知れません。

地球環境には優しくて、地球温暖化係数は「1」です。 

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S&T


ダンガン ハイパーガス

HFO-1234ze/LPGノンフロンガス

オゾン層破壊無し

地球温暖化係数 1

可燃性ガス



マルイ製と同じ、HFO-1234ze/LPGノンフロンガスですが
成分の配合比率が違うのか、こちらは性能的には
HFC-134aガスとほぼ同等で、今までと何も変わる事なく
使う事が出来ます。

涼しい季節になっても、この性能を維持してくれたら

嬉しいのですが。

まだ発売して間がないのですが、これから普及していけば
価格的にも入手し易くなるかも知れませんね。

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