

イタリアの名門ベレッタ社が、アメリカ陸軍の次期制式採用拳銃(MHS)計画に向けてM9A3を提出しましたが、むげにあしらわれてしまいました。
そしてこれならどうだ!と2015年に開発したのが、モジュラー構造を持つフルサイズ・ストライカー方式のポリマーフレームピストル、APX(Advanced Pistol X)です。
最大の特徴はモジュラー構造によって、用途や手の大きさに合わせてスライドやバレル、フレームを自由に組み替え可能な事。
そして外観で目を引くスライド全面の大型セレーションは、どんな状況下でも確実なコッキングを約束します。
機能的に見れば、間違いなく優秀な最新ピストルなのですが、皆さんご承知の通りアメリカ軍のトライアルではSIG SAUER P320に敗れ、自衛隊の新拳銃の選定では候補にあがったものの、H&K SFP9が選ばれました。
現代ピストルとしての高い完成度を持ちながら、セールス戦略には失敗した感のあるAPXは民間市場でも人気は今ひとつ。
でもポーランド警察が9mmモデルを採用する等、巻き返しの兆しもみえ始めています。

KSC ベレッタAPX ブローバックガス
ブローバックガスガン
可変ホップアップシステム
全長 190mm
重量 695g
装弾数 22発
価格 34,980円 (税込み)
| この銃の特徴 |
|---|
| 〇正式ライセンスモデルで刻印類もリアル |
| 〇KSC最大級の大口径16mmピストンのエンジン搭載 |
| 〇弾の飛びは、癖も無く集弾性能も良い |



APX最大の特徴である、全体にセレイション(滑り止め溝)が施されたスライドの質感は、マットな仕上げでとても良いです。
ライセンス・モデルだけに、スライドやフレームの刻印類は正確に施されていますが、細かい所は省略されている部分もありますね。
とくにチャンバー部分は全くの無刻印で、これには幻滅してしまいます。

スライド先端が斜めにカットされていて、マズルが少し飛び出しているのも特徴。
ん~これって地味に好き嫌いが分かれそう。
マズル内側はライフリングが再現されていて、その奥にはインナーバレルがみえます。
真鍮製インナーバレルが目立たない様に色付けされているのは、KSCさんらしい。

アンダーマウントレイルはグロックレベルの長さなので、コンパクト・タイプのフラッシュライト等が良く似合います。

フロント・リアサイトは金属製で、ホワイトの3ドットで狙い易いです。
リアサイトの前方には、光学サイト搭載スペースがあります。
このカバーは金属製なのですが、スライドの他の部分と仕上げに違和感が無いのは立派。

各メーカーのドットサイトに対応する様に、3枚の金属製マウントベースが付属しています。
写真には載っていませんが、六角レンチや取り付け用ネジも付属しています。

VECTOR OPTICSのドットサイトを乗せてみました。
自社のドットサイトしか乗せられないマルイさんと違って、好きな物を取り付け出来るのは嬉しい。
ただ付属の金属製マウントベース3枚分が価格を押し上げているのも事実。

トリガー・セイフティやアンビ(両側)タイプのスライド・リリースレバーはグロック似ですが、グリップはラウンド形状でグリップ根元も絞られて、凄く手にフィットします。
グリップのベレッタ・マークもリアル。
左側面のスライド・リリースレバー後部には、モジュール化された内部機関のシリアルナンバーが小窓から見える様になっています。

マガジン・リリースボタンは、簡単に左右に付け替える事が出来ます。
細い棒(六角レンチ等)を、ボタンの小さい穴に差し込んで押すとリリース・ボタンが3つのパーツに分かれて外れるので、左右入れ替えてパーツを組み直せば完成です。

亜鉛ダイカスト製マガジンの装弾数は22発。
BB弾の装てん時には、マガジン・フォロワーを一番下に下げてロック出来るので便利です。
BB弾の装てんは、マガジン・前面のフォロワースリットの、どの部分からでも出来るのはビックリ。
マガジンのガス容量は約17gで、4マガジン程撃てるので、燃費は0.19g/1発ぐらいかな。

ホップアップの調節は、スライドを外して行います。
マガジンを抜いてから、テイクダウンレバー・ピンをフレーム右側から押した後に、レバーを下側に回せばスライドが前方に抜けます。
ホップアップ調整ダイアルはチャンバー下部にあります。
ダイアルは左右両側から手でつまんで回せるので、回し易いです。

スライドの操作感が、引き始めてショートリコイルが終わる位に重くなる感じでスムーズさに欠けますね。
マガジンもタイトなのか、自重で抜け落ちてくれないのが気になりましたが、何回か抜き差ししてる間に抜け落ちる様になりました。
トリガープルは、やや軽い引き心地です。
ブローバック時のリコイルショックは、KSCさん最大級の16mm口径ピストンのエンジンで、さすがに気温25℃のこの時期だとガツンガツン手応えが来ますが、20℃以下に冷えてくるとモッサリ感が強くなります。
でも秒間2発の連続射撃では、マルイさんのG17Gen5より初速の落ち込みが緩やかでした。
弾の飛びも、癖も無く真っ直ぐ飛んで行きますね。10mの集弾性能も良くまとまっています。
実射性能は、なかなか優秀です。
それでも気になるのは、「UMAREX」の血が濃いって所ですかね。
それとスライドストップ・ノッチの削れ対策が無いという点も、マイナスかな。
とは言え、個性的で充実した最新ポリマーフレームオートで、実射性能も良いとなれば気になる方も多いはず。
皆が持ってるグロックでは嫌な方は、ぜひ。

距離 10m 半径2cm刻みの円(横幅A4サイズ)
0.20gBB弾 10発
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0.20gBB弾の初速は、適正ホップ時の数値です。

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