
陸上自衛隊の新拳銃選定レース。
H&K SFP9が勝者となった裏で、惜しくも涙を飲んだのが「グロック17」と「ベレッタAPX」です。
世界シェアNO.1の圧倒的実績を持ちながら、設計思想差に泣いたグロック。
そして、最新のモジュラー構造と近未来的なデザインで挑むも、実績の壁に阻まれたAPX。
今回は「自衛隊には選ばれなかったけど、銃としての完成度は超一流」なこの2丁を、あえてエアガン目線で徹底考察します!
レビューページ メニュー
1. グロック17:「圧倒的優等生」ゆえの

まずは世界中の軍・警察のスタンダード、グロック17です。自衛隊のトライアルに持ち込まれたのは、トライアル開始時期的には「Gen4(第4世代)」と思われますが、「Gen5(第5世代)」とも言われています。
実銃の落選理由も公表されていないので分かりませんが、自衛隊に採用されたH&K SFP9やアメリカ軍に制式採用のSIG SAUER M17もモジュラー構造な事は、コスト面を含む運用思想からは少し離れていたのかも知れません。
自衛隊が選んだモデルが「SFP9M」M=Maritime(海水等耐水性能を重視したモデル)だった事から、その辺りが弱かったとも考えられますね。
ストライカー式拳銃は、基本水没等には弱いとされていますから。
【エアガン目線でのメリット】
-
箱出しでの実射性能がNO.1
-
東京マルイをはじめ、各社から競うようにモデルアップされているグロックシリーズ。特にマルイのG17 Gen4やGen5 MOSのブローバックの作動性、命中精度はブローバックガスガンとしては、文句のつけようがありません。
-
無限のカスタムパーツと充実したサポート
-
サバゲーで使う際の「ホルスターどうする問題」が100%発生しません。どんなレプリカから実物ホルスターまで選び放題。万が一の場合でも、マルイ製なら修理やパーツ調達に苦労する事はありません。
【エアガン目線でのデメリット】
-
サバゲーフィールドで「絶対に被る」新鮮味の薄さ
-
あまりにも優秀で誰もが持っているため、サバゲーでの被り率は驚異の高さ。「性能は最高だけど、趣味の道具としてはちょっと優等生すぎるな……」という、嬉しくも悲しい複雑な思いをすることになります。
東京マルイ グロック17Gen5のレビューページはこちらから
![]() |
2. ベレッタAPX:名門が放った「近未来の異端児」

続いて、軍用ピストルの重鎮ベレッタ社がM9(92F)の次に送り出したストライカー式ポリマーフレームピストル、APXです。
実銃では、内部の機関部(シャーシ)をガバッと取り外して、外側のグリップフレームを自由に変えられる「モジュラーシステム」や、スライド全体に刻まれたセレーションが大きな特徴です。構造的にはSFP9と似通ってますが、実績の差でSFP9に一歩及ばなかったのかな~。
もしかすると大胆なデザインのセレイションが不評だったのかも知れませんね。
事実、改良型のSFP9A1ではセレイションの形状は変更されています。
【エアガン目線でのメリット】
-
唯一無二のデザインと、フィールドでの「被らなさ」
-
KSCさんからブローバックガスガンが発売されましたが、国内での流通量は少なめ。だからこそ、サバゲー場に持ち込んだ時の「それ何ですか!?」という注目度は抜群です。
-
グローブ越しでも最高に引きやすいスライド
-
あの独特な凸凹スライドは、伊達ではありません。汗をかいた手や、厚手のタクティカルグローブをはめていてもガッチリ指が引っかかり、コッキングのしやすさはグロック以上。サバゲーの緊迫したリロード局面で、このデザインの恩恵をリアルに感じられます。
【エアガン目線でのデメリット】
-
サバゲーマーを襲う「兵站(サプライチェーン)」の壁 「専用ホルスターが見つからない」「カスタムパーツがどこにも売ってない」という、レア銃特有の弱点があります。自衛隊が「部品調達の安定性」を重視して本銃を見送った(かもしれない)理由を、身をもって体験するハメになります。
|
【まとめ】サバゲーマーならどっちを選ぶ?
実用性と、もしもの時のパーツ供給を最優先するなら、やはりグロック17が圧倒的に有利です。箱出しでガシガシ動き、カスタムの伸び代も無限大。「もしもの自衛隊仕様」を妄想して組む楽しさはナンバーワンです。
一方で、他人と違う個性を放ち、名門ベレッタの新しい挑戦を手のひらで感じたいなら、ベレッタAPXは最高の選択肢になります。周辺パーツ集めに苦労するプロセスすら、愛着に変えられるマニア向けの1丁と言えるでしょう。
自衛隊には選ばれなかったものの、トイガンの世界ではどちらも間違いなく「主役」を張れるポテンシャルを持っています。皆さんは、実用性のグロックと、ロマンのAPX、どちらを相棒に選びますか?
それでは、素晴らしいエアガンライフを!

